留寿都高 すでに1人1台端末実現 全学年で当たり前に 教職員用も用意し業務改善(道・道教委 2021-10-13付)
村教委支援で全学年の1人1台端末環境が実現
【小樽発】留寿都高校(齋藤讓一校長)は、留寿都村教委の支援を受け、道内でも先行して令和3年度に全学年で1人1台端末環境の実現を図った。ICTを活用した授業実践、自宅待機となった生徒へのオンライン授業のほか、教員用も用意して業務改善にもつなげるなど多角的に活用。齋藤校長は「村教委にICT環境を整備していただき、大変ありがたい。ICT機器を手段として当たり前に活用できれば」と教育活動のさらなる充実に意欲を示す。
同校は前年度から、村教委から貸与されたタブレット端末を使用し、試験的にICT授業を実施してきた。本年度は新たに60台の端末の貸与を受け、8月から全学年で1人1台端末を活用した授業を展開している。
9月27日の1年生の英語では、教員が自身のタブレット端末の画面を黒板に写しながら授業を実施。生徒たちも自身のタブレット端末を活用し、アプリを使って聞き取った英文を打ち込んだり、英単語を調べて正しい発音を聞き取ったりした。
英語教諭の増井誠一教務部長は「ICTを活用した授業は、直感的に生徒にイメージを伝えられるのが大きなメリット。視覚的、聴覚的に分かりやすくイメージを伝えられるので、生徒たちも理解しやすく、学習に対する興味・関心が深まっている」と話す。
また、生徒たちの学びを保障する手段としても、ICT端末を活用。夏には、部活動の大会などに出場して自宅待機となった生徒たちに対し、タブレット端末を使ったオンライン授業を実施した。受講した生徒の一人は「先生とのコミュニケーションもオンライン上でできたので、いつもどおり授業を受けることができた」と話した。
このほか、教員による時間割作成にも、タブレット端末を活用するなど、働き方改革にも生かしている。
齋藤校長は、村教委にICT環境を整備してもらい、各家庭に負担を強いることなく、タブレット端末を活用した授業を始めることができたとし、「ICT機器はあくまで手段の一つ。ICTを活用した授業を目的とせず、筆記用具を使うのと同じように、当たり前にICT機器を使うようになれば」と話している。
(道・道教委 2021-10-13付)
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