道教委 NZ外交樹立70年で 酪農留学など検討へ 教育分野の交流加速目指す(道・道教委 2021-11-04付)
倉本教育長(右)とクーパー大使
道教委の倉本博史教育長は10月29日、駐日ニュージーランド大使館のヘイミッシュ・ネヴィル・フランシス・クーパー大使ら一行の表敬訪問を受けた。外交関係樹立70周年記念となる令和4年に向け、教育分野における交流を加速させていくことを確認。酪農分野での留学プログラムや合同プログラミング学習の取組について提案を受け、今後、検討を進めていく方針を確認した。
道教委は昨年11月、ニュージーランドの独立政府機関・エデュケーション・ニュージーランドと教育分野の協力に関する覚書を締結。高校間のオンライン交流などを進めている。
この日、クーパー大使ら大使館関係者、エデュケーション・ニュージーランドの北岡美佐子駐日代表ら一行が道庁別館を訪問。意見交換では、在札幌ニュージーランド名誉領事館名誉領事に就任した長沼昭夫氏(=きのとや会長)、道・道教委関係部局の職員が出席した。
北岡代表は、道とニュージーランドの高校生が合同でプログラミングを学習するコード・キャンプの取組を提案。マオリとアイヌに関するホームページの共同作成への協力を求めたほか、酪農に関する次世代女子学生の留学プログラムを企画していることを伝えた
道教委の油井都央子高校教育課長補佐は、来年以降もオンライン交流を継続し、体験型の交流を取り入れていきたいとし、「農業、先住民族交流、ラグビーなど、特定分野をテーマとした留学も視野に入れ、可能な案を模索して協議を進めていきたい」とした。
続いて、クーパー大使が倉本教育長を表敬訪問。倉本教育長は記念品として、札幌あいの里高等支援学校の生徒が作成した陶器の皿と木製のバターナイフを贈呈した。
懇談でクーパー大使は、教育は両国が互いの理解を深める人的交流として非常に重要な分野であるとし、来年はニュージーランドと日本の外交関係樹立70周年記念を迎えることから「教育分野で活発に交流していきたい」と伝えた。
倉本教育長は、本道とニュージーランドは農業、観光、先住民族など、共通点が多いとし、「現地に訪れたいという意欲ある生徒を増やしていきたい」との意向を表明。対面とオンラインを効果的に組み合わせた交流を進める考えを示した。
コード・キャンプについては、「非常によい事業だと思う。実施に向けて準備を進めたい」とし、農業を学ぶ交換留学についても協議を進める意向を示した。
(道・道教委 2021-11-04付)
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