道教委　教科指導講座道央圏情報　実践ノウハウを習得　クラウド活用の授業など

（道・道教委 2021-11-01付）

佐藤主査が情報科の指導・評価について説明

道教委は１０月２１日、札幌北高校で教科指導講座（道央ブロック、情報）を開催した。約２０人が受講。ＩＣＴ教育推進課の佐藤公敏主査による教科「情報」の指導・評価についての説明、札幌北高の前田健太朗教諭による端末やクラウドを活用した実践発表、プログラミング教育に関する演習を通じ実践ノウハウの習得を図った。

　道高校未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業の一環。教員の教科指導力の向上、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、授業改善を図ることがねらい。

　石狩・後志・空知管内の教員約２０人が受講した。

　はじめに、佐藤主査が新学習指導要領改訂の趣旨を踏まえた高校共通教科「情報」の指導および評価について説明した。

　１人１台端末とクラウドサービスを活用した授業の事例を示し、情報技術を活用して問題を発見・解決する学習活動を通して、資質・能力を育む重要性を強調。観点別学習状況の評価に関しては、生徒の学習評価と教師の指導改善につなげることが重要とし、指導要録への記載を念頭に各観点のポイントを示した。

　続いて、教科「情報」スペシャリストの前田教諭がクラウドサービスを活用した授業実践を発表。情報社会の問題を掘り下げ、端末を使ってグループで協議・発表する学習活動の流れを伝えた。

　さらに受講者は、クラウドを活用したプログラミングの指導方法について演習。変数や乱数の利用、サイコロをモデル化したプログラムなどを実際にプログラミングし、すでに実践している教員や今後取り組む教員がともに指導方法を考え、理解を深めた。

　受講者からは、「内容が実践的で今後の授業づくりで活用したい」「プログラミングについて相談できる教員が自校にいないため大変参考になった」「様々な教科の教員が参加すれば学校のＩＣＴ化が進むと感じた」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2021-11-01付)