白崎委員長　小中連携軸に　道社連・札幌市社連が研究大会

（関係団体 2021-11-10付）

提言発表などを通じ社会科教育の充実・発展を目指した

　北海道社会科教育連盟（＝道社連、白崎正委員長）・札幌市社会科教育連盟（＝札幌市社連、同）は１０月３０日、ホテルライフォート札幌で第７６回道社会科教育研究大会札幌大会・第４８回札幌地区社会科教育研究大会を開いた。歴史的分野・公民的分野における公開授業をオンライン配信した上で、札幌市立東白石中学校の西澤英剛教諭らが提言発表。集合・オンライン合わせて１１３人が参加し、社

　道社連の研究主題は「社会を知り、世界を切り拓く北国の子の育成～見方・考え方を鍛え、生きて働く資質・能力を確かに育む社会科の学び」。本年度は４ヵ年継続研究の３年目で、①学習問題の吟味と正しい教材化②協働的な社会科らしい学び③確かな知識の入力と活用・発揮―を柱に研究を進めている。

　札幌市社連中学校研究部の研究主題は「社会を知り、未来のよりよい姿を思い描き、社会とのつながりを広げたり深めたりしようと行動する子の育成～生徒が適切に社会的な見方・考え方を使い、学ぶことに価値を見いだし、より広く深い学びを育む」。

　研究大会に先駆け、参加者に公開授業の動画をオンラインで配信した。

　開会に当たり白崎委員長は、大会成功の鍵を「小中連携を軸に据えた社会科７年間を未来志向でふかんし、学び合うこと」と指摘。公民的資質の基礎の育成、社会科教育の充実・発展に向け、きたんのない意見を求めた。

　続いて、道社連の斉藤健一研究部長、札幌市社連の長尾美保子研究部長が研究概要を説明。

　斉藤研究部長は、小学校研究部の研究の柱の具現化に向けた研究を進め「全道１５地区一丸となって質の高い社会科教育を提供したい」と述べた。

　つぎに、歴史的分野について、札幌市立東白石中学校の西澤教諭が「欧米諸国における近代化（授業者＝札幌市立北野台中学校・今直道教諭）」について提言。フランス革命前後の第三身分の変化の考察を通し、民主政治や人権思想の流れを学ぶ実践を伝えた。

　公民的分野では、札幌市立丘珠中学校の大坂聡教諭が「新しい人権（授業者＝札幌市立月寒中学校・鈴木直教諭」について提言。知識基盤社会における産業や社会の変化の中、新しい人権を対話、検証を通して主体的に学ぶ授業づくりを伝えた。

　このあと、道教育大学附属旭川中学校の庭瀬奈穂美教諭、美瑛町立美瑛中学校の梶田貴裕教諭が公民的分野の地区提言を行った。

(関係団体 2021-11-10付)