社会に参画できる力育成　北社研・北生研が研究大会

（関係団体 2021-11-11付）

　第７４回北海道社会科教育研究大会・第３１回北海道生活科研究大会が５日、札幌市立篠路西中学校で開かれた。事前に収録した小学校生活科、中学校地理的分野と公民的分野の計３授業を公開。参加した会員約７０人は、分科会での協議や全体研修会などを通して、主体的に社会に参画できる資質・能力の育成や、生きる力を育む学びの創造を目指した授業の在り方について研鑚を積んだ。

　道社会科教育研究会（＝北社研、小池千秋会長）、道生活科研究会（＝北生研、長堀裕信会長）主催。前年度研究大会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で中止したため、２年ぶりの開催となった。

　北社研は、研究テーマ「未来を創る社会科教育」のもと、研究主題を「主体的に社会に参画できる資質・能力の育成～見方・考え方とクリティカル・シンキングを働かせた“深い学び”を通して」と設定。北生研の研究主題は「ときめく出会い　ひびきあう活動　かがやく心～伸びる喜び　育ちへの実感、確かで豊かな生きる力を育む学びの創造」。

　あいさつに立った北社研の小池会長は、授業動画の視聴による研究討議など、コロナ禍にあっても、「新たな大会の在り方を模索し、無事、研究大会を開催できることは非常に喜ばしい」と述べた。令和６年に札幌で全国中学校社会科教育研究大会が開かれることにふれ、「本年度の大会が実り多いものとなり、３年後に“オール札幌”として発信する全国大会につながることを心から願っている」と期待した。

　北生研の長堀会長は、この日公開する特別支援学級における生活科の授業について、「児童一人ひとりに伸びる喜びや育ちへの実感を味わわせ、確かで豊かな生きる力を育む学びの創造につながることを実証していきたい」と述べた。

　このあと、北社研研究部の石橋純平小学校部長、村上志行中学校部長、北生研の細田依公子研究部長がそれぞれの研究主題を説明。小学校生活科・社会科、中学校地理的分野・公民的分野による分科会のあと、札幌市教委教育課程担当課の阿部晋也指導主事が「“指導と評価の一体化”のための学習指導と学習評価」と題して講話した。

(関係団体 2021-11-11付)