檜山教頭会が教育研究上ノ国大会 教頭の在り方改善へ 檜山局・新居次長 話し合い・助け合いを(関係団体 2021-11-17付)
ペアワークを中心にした講話で活発な交流を図った
【函館発】檜山教頭会(越前秀一会長)は12、13日の2日間、上ノ国町総合福祉センタージョイ・じょぐらで第53回教育研究上ノ国大会を開催した。会員など約30人が参加。檜山教育局の新居雅人次長による講話、教育課程や子どもの発達、教育環境整備に関する各校の課題や成果についての意見交換を通じ、子どもや地域から信頼される学校づくりに向け、連携をより一層深めた。
檜山教頭会は、研究主題「檜山のよさを生かし、未来を拓く人を育む、活力ある学校づくりの推進」のもと、第15次3ヵ年継続研究を展開。
「子どもにとって魅力的な学校、家庭にとって信頼される学校」を目指すための教頭の在り方について、研究を進めている。
開会式であいさつした越前会長は、檜山教育局主催で10月下旬に行われたオール檜山「学び合い」プロジェクトについてふれ、根室市教委の波岸克泰教育長の講話の中で「人は本人が変わろうと思わない限り、変わらない。自らの言動を変えていくことが大切」との言葉に感銘を受けたことを紹介した。
大会では互いの実践を積極的に交流し、魅力的で信頼される学校を目指すよう、教頭の在り方を改善していこう」と呼びかけた。
続いて、檜山教育局の新居次長があいさつ。「感染症対策を進める中、学校や地域の実態を考慮しながら具体的な教育活動が必要」と話した。
その上で、「管内各校では、1人1台端末の活用が進んでいないなど学校間の差もみられてる」と指摘。「子どもたちのために教育活動を充実するという強い情熱と、教育改革は日本全体で進んでいるという強い意識をもつことが大切」と説いた。
「教頭同士の連携を深め、フォローし合うなど、きめ細かな支援を期待する」と述べた。
上ノ国町教委の矢代智樹教育長と檜山校長会の角田昌宏会長が祝辞を述べたあと、檜山教育局の新居次長が「教育の動向について」を主題に、ペアワークを中心に講話。
「主体的・対話的で深い学びと育成を目指す資質・能力の関係」「1人1台端末の自校の本年度のゴールと達成のための手段」「学力調査の結果をどのように教育課程の改善のために活用するか」をテーマに、参加者は2人1組のペアで積極的に意見を交換した。
新居次長は実践を踏まえ、「自分の考えをもち、他人の考えを聞いて、共感することが深い学びにつながる」と強調した。
学習指導要領の全体構造について解説した上で、「子どもの資質・能力の育成に向けては、地域に分かりやすいグランドデザインを作成するイメージが鍵となる。校内で学校教育活動を精選し、ゴールを目指すことが大切」と訴えた。
最後に、「教頭間で十分に話し合い、助け合うことが教育課題解決のヒントにつながる」と呼びかけた。
全体会は2回に分けて行い、初回は江差北中学校教頭の加藤一義研修部長が本年度の管内研究について発表した。
著しい人口減少によって、子どもと教員の割合が6対1と、教員の負担感が増加している管内の課題や、道教委の目指す方向性を踏まえ、教職員の専門性と学校参画運営意識向上の2点をテーマに設定。
教頭の指導力に関するアンケート調査結果を分析し、世代を超えた経験値の交流と伝承、校内外の積極的な研修の参加などが効果的であることや、課題として教職員間の温度差があることなどを研究の成果を発表。
檜山教育局の加賀重仁義務教育指導監が助言したほか、分科会では、教育課程や子どもの発達、教育環境整備に関する課題について各校の課題や成果について活発に交流した。
(関係団体 2021-11-17付)
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