札幌市開成小 40周年実践発表会 集団で考え課題解決へ 6年道徳 最高学年の責任
(札幌市 2021-11-17付)

開成小学校教育実践発表会
6年生としての責任・行動について意見を交わした

 札幌市立開成小学校(古川勉校長)は11日、同校で開校40周年教育実践発表会を開催した。研究主題「集団の中で意欲的に学ぶ子ども」のもと、国語・算数・道徳・特別支援で18授業を公開。6年生の道徳では、「6年生の責任って?」を題材に、最高学年としてどのような行動をとるべきかを考え、意見を交わした。

 同校は、「人間性豊かな開成の子どもの育成」を学校教育目標に掲げ、教育活動を通して、「自ら学び、想像力豊かな子ども」「人間や自然を愛し、情操豊かな子ども」「責任を自覚し、最後までやり抜く子ども」「健康で気力・体力の充実した子ども」の育成を目指している。

 その上で、「つながり」をキーワードとし、自ら学び、自ら考え、自ら表現できる子どもの育成に向け、研究主題に「集団の中で意欲的に学ぶ子ども」を設定。子どもが“やってみたい”“考えてみたい”という思いをもち学習課題の解決に向かっていく姿や、他者とのかかわりなどを通して、次時の課題に進んで取り組む主体的で深い学びを目指している。

 また、授業ではこれまでの課題探究的な学習の過程を、①課題をとらえる②自分の考えをもつ③考えを表現する④考えを深める⑤応用し、学習や生活で活用する―の5つに細分化した授業を展開している。

 発表会では、4教科18授業を公開。このうち、6年2組(児童数33人)の道徳は藤原佳澄教諭が指導した。

 本時は、「集団における自分の役割を自覚して責任を果たし、学校生活を充実させようとする実践意欲と態度を育てる」を目標とした。題材の「6年生の責任って?」は、校内の清掃用具の片付けを誰がやるかについて、主人公、山本さん、横山さんの3者の意見を踏まえて、6年生としての行動について考える内容。

 教科書を範読したあと、「よりよい学校にしていくためには最高学年としてできることは」と課題を提示。3人の意見の中から、自分が賛成する意見にネームプレートを貼り付け、意見を発表した。

 「6年生だけでなく、学校全体でやった方がいい」「美化委員会で対応すれば、6年生がいなくなっても引き継ぐことができる」などの意見が挙がり、3者の考えを踏まえた個々の意見を全体で交流した。

 一方で、最高学年として、下級生の手本になるよう行動することが6年生の責任の1つであることも全体で共有した。

 つぎに、題材と類似する開成小の課題に対する意見を発表。「雨が降った日は、傘立てがぐちゃぐちゃの日がある」「朝の検温の際に、下駄箱の周りが混みあっている」などが挙がった。

 それらの意見に対し、「声をかけ合ったり、放送で注意を促すようにする」など、最高学年として学校の課題を解決する方法を提案した。

 まとめでは藤原教諭が、「意見として挙がった役割や思いやりをもちながら、残りの学校生活をしっかり過ごしてほしい」と呼びかけた。

(札幌市 2021-11-17付)

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