道教委　外国人児童生徒支援連絡協　言語能力向上へ連携を　道教育大・伊藤准教授が講義

（道・道教委 2021-11-18付）

　道教委は９日、帰国・外国人児童生徒等教育の推進支援事業第３回連絡協議会を開催した。道教育大学函館校の伊藤美紀准教授が日本語指導の理論と方法について講義。外国人児童生徒の言語能力の評価・支援、教科につなげる指導計画作成のポイントを伝えた。

　協議会は、日本語指導が必要な帰国・外国人児童生徒等の受け入れ体制の整備や、特別の教育課程、日本語指導の在り方について理解を深め、指導力の向上を図ることで、各地域や学校における支援の充実に資することがねらい。

　幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校の教職員、教育局の指導主事ら約５０人が参加した。

　はじめに、道教育大函館校の伊藤准教授が日本語指導の理論と方法と題して講義。外国人児童生徒の言語能力を対話を通して評価・支援するＤＬＡ（Ｄｉａｌｏｇｉｃ　Ｌａｎｇｕａｇｅ　Ａｓｓｅｓｍｅｎｔ）、日本語指導プログラムの概要を伝え、個に応じた児童生徒の実態把握、目標設定などコース設計のポイントを示した。

　つぎに、日本語指導が必要な児童生徒への支援・指導に関する実践発表を実施。外国語児童が苦手とする「書く」＋教科語いの学習が課題とし、学級担任・教科担任との連携の重要性を示した。

　このあと、指導計画の作成に関する演習を実施。日本語で学習に参加する力を身につけるＪＳＬ（Ｊａｐａｎｅｓｅ　ａｓ　ａ　Ｓｅｃｏｎｄ　Ｌａｎｇｕａｇｅ）カリキュラムの内容や支援例を伝えたほか、交流・協議を実施した。

(道・道教委 2021-11-18付)