道高校教頭・副校長会第2回研究協議会 職務能力を着実に会得 270人参加 講演や研究協議(道・道教委 2021-11-17付)
オンラインを活用し、2年ぶりの開催となった
道高校教頭・副校長会(伊勢一哉会長)は12日、ホテルライフォート札幌を主会場に本年度第2回研究協議会をオンライン開催した。コロナ禍によって前年度は中止したため、2年ぶりの開催。会同、オンライン合わせて270人余りが参加。講演や、学校内におけるコミュニケーション能力向上に資する研究協議などを通じて、学校課題の把握や改善を適切に取り組むための資質・能力の向上を図った。
研究協議会は、高校における管理運営および教育指導上の諸問題を研究協議し、本道高校教育の充実を図るもの。
あいさつに立った伊勢会長は、教頭職に関するアンケート調査で明らかになった教頭への業務集中が大きな課題とし、「道高校長協会や道教委と協力し、改善に向けて実効性ある取組を進める一方で、職務能力を着実に身につけなければならない」と強調。新学習指導要領への対応やGIGAスクール構想実現、持続可能な開発目標(SDGs)、教職員の働き方改革など、「教育界には新しい風が吹いている。講演や研究協議を通して、資質・能力の向上や会員相互の情報共有を図りたい」と述べた。
引き続き、道教委の佐藤裕之教育指導監、札幌市教委の相澤克明学校教育部長、道高校長協会の廣田定憲会長が来賓あいさつ。
佐藤教育指導監は、高校教育の諸課題として、①新学習指導要領の施行②特別支援教育③生徒の就職支援④新型コロナウイルス感染症への対応⑤災害対応⑥生徒指導の充実⑦ICT活用⑧教員育成指標を活用した人材育成⑨服務規律の厳正な保持⑩教頭候補者の育成―の10点を挙げ、適切な対応を求めた。
相澤学校教育部長は、教頭・副校長に期待することとして、「フォロワーシップ」「トータルマネジメント」の2点を示し、積極的な実践を求めた。
廣田会長は、本年度上半期の緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置期間中の教頭・副校長の適切な対応に敬意を表した。今後、校内人事や1人1台端末への対応、働き方改革など、学校運営上の諸課題への対応に期待を示し、「心と体の健康に留意して、生き生きとした教頭・副校長の姿を生徒や保護者に見せてほしい」と呼びかけた。
十勝バス㈱の野村文吾社長による「お客さま密着!で地域に貢献する十勝バスの取組」と題した講演に続いて、「学校・管理職を明るく元気にする学校内のコミュニケーション」をテーマに研究協議。マナー&カウンセリングレヴェランスの堺千津子代表を助言者に迎え、「答えは相手の中にある~相手の自主性を促すコミュニケーション」についてグループ協議を行った。
(道・道教委 2021-11-17付)
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