道教委　第２回公募校長中間報告　倉本教育長　後進育成を期待　３校の校長が取組成果等紹介

（道・道教委 2021-11-15付）

公募校長が道教委幹部たちに説明

　道教委は５日、道立高校長庁内公募にかかる中間報告をオンラインで実施した。鹿追高校の俵谷俊彦校長ら３校の校長が高校改革の進ちょく状況を報告。ＩＣＴを活用した部活動指導や働き方改革、国際交流などの取組の成果、今後の計画を伝えた。

　道立高校の庁内公募は令和２年度から開始。これまで２年度に４人、３年度に２人の計６人の公募校長を配置している。

　中間報告は１０月２５日に続き２回目。高校改革の取組の進ちょく状況、現時点での課題、今後の取組予定などを報告した。

　鹿追高校の俵谷校長は、一人ひとりの自己実現に向けた進路指導体制、町営のオンライン学習塾との連携、ＮＥＣとの連携によるＩＣＴを活用した部活動指導の実践と成果を報告。

　松前高校の濱名一博校長は、町内中学卒業者の入学率向上に向けた学習活動や広報活動、高校の魅力向上に向けた取組を発表し、来年以降、フランス派遣や留学生受け入れなどの国際交流を計画しているとした。

　江差高校の武藤禎弘校長は、地方創生と生徒の資質・能力の向上を図る「地域学」構想を示し、総合的な探究委員会を設置して計画を進めていると説明。全職員参加型の組織分析、間口減への対応、学校における働き方改革などの取組を伝えた。

　発表後、道教委幹部との質疑応答を実施。倉本博史教育長は、外部人材や地域のネットワーク活用にどのようにつなげていくのかなどと質問し、「校長の発信力が周囲を引きつける力になっていると思う。今後も後進の人材育成に一層努めてほしい」と期待した。

(道・道教委 2021-11-15付)