ほっかいどう学フォーラムシンポジウム 本道開発の歴史 子に伝え 北大教授講演や有識者が議論
(道・道教委 2021-11-16付)

ほっかいどう学推進フォーラムシンポジウム
建設・教育の関係者約160人が参加

 特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)は13日、札幌ビューホテル大通公園で第3回シンポジウム「令和の北海道を創る知恵とは―未来を担う子どもたちにつなげるもの」を開催した。北海道大学の小磯修二客員教授が「北海道の開発政策70年から見える未来とは」と題して基調講演。歴史的文脈に基づき政策を議論する姿勢の重要性を説いた。トークセッションでは子どもたちに伝えるべき北海道開発の先人や歴史について話し合った。

シンポジウムは、ほっかいどう学を含め地域学習コンテンツの重要性とITの効率的、効果的な活用に関する認識を深めることが目的。

 建設・教育の関係者など約160人が参加した。

 開会に当たり新保理事長は、現在の北海道の豊かな魅力や可能性が、先人の多大な知恵・労苦のもとで培われてきたことを踏まえ「開発局開局70年を機に我々の歩みを振り返り、未来を生きる子どもたちにつなげ、“自分たちの北海道は私たちがつくる”知恵と気概を育てていきたい」と述べた。

 来賓あいさつでは国土交通省の橋本幸局長が登壇。戦後の北海道における社会資本整備を担ってきた開発局の取組を広く周知する必要性を挙げ、「インフラ整備に携わる参加者は自分たちを見つめ直す機会とし、教育関係者には学校現場へと還元する機会にしてもらえれば」と期待した。

 続いて、北大の小磯客員教授が「北海道の開発政策70年から見える未来とは」を演題に基調講演。明治政府による近代国家建設と北海道開拓、GHQによる内務省解体など、公共事業予算の一括計上システムが生まれる歴史的背景を説明した。

 長期にわたる社会資本整備の安定的な展開が有効に機能し、沖縄振興開発政策や東日本大震災後の復興庁の機能にも応用されるなど、一括計上システムの政策的効果を強調。新しい時代の北海道開発政策を考えるに当たり、歴史的文脈で過去を振り返り、反省・検証する重要性を示した。

(道・道教委 2021-11-16付)

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