小中一貫教育全国サミット北広島 条件整備等へ共同宣言 道教大の内山教授講義など
(道・道教委 2021-11-16付)

全国サミット
市内小・中学生によるオープニングイベント

 道内初開催となる小中一貫教育全国サミットin北広島の全体会が12日、北広島市芸術文化ホールで行われた。大会主題「大志をいだき 心豊かに たくましく生きる 子どもの育成」のもと、北広島市教委による基調提案や、道教育大学釧路校の内山隆教授の基調講義を実施。小中一貫教育の在り方や実践を共有し、教職員の配置や施設整備等の諸条件について議論を重ねていくことを誓う共同宣言を発表した。=共同宣言・後日掲載=

 大会は、小中一貫教育連絡協議会、実行委員会、北広島市教委主催。北広島市内小・中学校の児童生徒が実践の成果を報告するとともに、全国の先進的で創意工夫あふれる多様な実践を交流し、各地域の良さや特性に応じた小中一貫教育の具体の取組を一層進化させることを目的としている。

 大会テーマは「大志をいだき 心豊かに たくましく生きる 子どもの育成~9年間の学びをつなぎ、“生きる力”を育む」。

 12日、北広島市芸術文化ホールを会場に全体会を開催。一部有観客とし、同時にライブ配信した。

 オープニングイベントでは、北広島市立小学校、中学校の児童生徒が活躍。西の里小児童会、西の里中生徒会の会長が司会を務めた。両校児童生徒会役員は市の歴史や魅力を紹介した。また、大曲中学校の生徒たちは体育の授業で学んだ空手の型を実演。緑ヶ丘小学校、緑陽中学校の児童生徒は、北広島市出身でダンサーの浜田純平さんと共にコンテンポラリーダンスを披露した。

 続いて、吉田孝志教育長があいさつ。校種間の円滑な移行や地域連携の進展などにふれ、「小中一貫教育の一般化、日常化を目指す場として、今後の取組の参考となれば」と呼びかけた。

 小中一貫教育連絡協議会代表幹事を務める東京都品川区教委の中島豊教育長はオンラインで参加。2年ぶりとなる全国サミットの開催にふれ、「研究の歩みを止めることなく進めていきたい」と述べた。

 このあと、市教委の後藤章夫教育部理事が、市立学校における小中一貫教育の取組や成果などの実践提案を発表した。

 基調講義では、道教育大学附属釧路義務教育学校長を務める道教育大釧路校の内山教授が登壇。「小中一貫教育の推進による“令和の日本型学校教育”の実現へ」と題して、豊かな社会関係資本の創造・構築を実現するための教育活動の在り方を説いた。

 最後に、義務教育9年間を見通した小中一貫教育の在り方や各自治体・学校での貴重な実践を報告・共有し、教職員の配置や施設整備等の諸条件について議論を重ねていくことを誓う共同宣言を発表し、全体会の幕を閉じた。

 授業公開、分科会は、12月12日までオンデマンド配信中。全体会はアーカイブを配信している。

(道・道教委 2021-11-16付)

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