道教委 いじめ問題対策連絡協 校長の役割 再確認 関係者一体で積極的認知
(道・道教委 2021-11-19付)

いじめ問題対策連絡協
学校・教育行政・市町村などから約30人が参加

 道教委は16日、道いじめ問題対策連絡協議会を開催した。約30人が参加。いじめ根絶に向け、学校現場における積極的認知と組織的な対応、学校・家庭・地域一体となった取組の推進を申し合わせ、多様性を認め、尊重し合う人間関係づくり、保護者・地域に対して開かれた学校づくりに向けた校長の役割の重要性を確認した。

 協議会は、本道におけるいじめの防止等に関係する機関・団体との連携を図り、いじめ問題に対する施策の検討などとともに、迅速に対応するための施策や取組を協議するもの。

 札幌市内のかでる2・7を主会場とし、集合・オンライン形式で学校、教育行政、市町村、関係団体の関係者約30人が参加した。

 中澤美明学校教育局指導担当局長の開会あいさつに続き、道教委からいじめ防止基本方針を踏まえた生徒指導の取組を説明した。

 意見交換で出席者から、積極的ないじめの認知・報告によって、いじめの芽を日常的に摘むことが重要とし、保護者から連絡があった場合の情報共有体制など学校現場における対応を説明。保護者や地域をつなぎ、開かれた学校づくりに対する校長の役割の重要性が指摘された。

 また、自他の違いや多様性を認め、尊重し合うことのできる人間関係の形成、被害者の立場を思いやることのできる心の教育が求められていると意見。

 保護者との連携では、幼児教育の段階からいじめや子どもの人間関係づくりを考える機会の必要があるとした。

 このほか、児童生徒の性別に配慮し相談に対応できるよう、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置充実などを求める声が上がった。

 最後に中澤局長は、複数の教員の目で子ども一人ひとりを見て組織的に対応すること、関係機関との日常的な連携体制が必要とし「いじめの小さな芽を摘み、子どもたちが安心して通うことのできる学校づくりに力添えを」と、協力を呼びかけた。

(道・道教委 2021-11-19付)

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