静内農高　マイスターハイスクール　桑名ＣＥＯ　副校長に　道教委　４年度起用予定

（道・道教委 2021-11-22付）

　道教委は、マイスターハイスクール事業指定校・静内農業高校の副校長に、令和４年度から道農政部の桑名真人技術支援担当局長を起用する予定だ。１８日の教育委員会で明らかにした。桑名局長は、本年度から事業における取組を統括する「マイスターハイスクールＣＥＯ」を務めている。

　文部科学省の本年度新規事業であるマイスター・ハイスクール事業は、産業界と専門高校が一体となり、地域の持続可能な成長をけん引する職業人育成システムの構築を目指すもの。

　事業期間は３年間。道内では静内農業高が研究指定校となり、道教委、新ひだか町、JAしずないとの連携のもと、軽種馬、野菜生産や食品加工などに関する様々な教育を展開している。

　マイスターハイスクールＣＥＯは、事業の運営に関する意思決定、評価などを行うマイスターハイスクール運営員会の委員長として、指定校における取組を総括する役割を担う。教育課程の刷新の方向性を検討・決定し、高等教育機関、金融機関、産業界との連携を図る。

　産業界の最先端の技術・知識に関する指導を担当する産業実務家教員には、本年度から日本軽種馬協会の中西信吾獣医師が就任。来年度は、特別免許状を取得して生徒の指導に当たる予定となっている。

　１８日の教育委員会で、大鐘秀峰委員は「静内農業高を起点として情報を発信し、全道の農業高校をはじめとする専門高校にも効果を波及させてほしい」と期待。

　川端絵美委員は、海外の学校との交流予定を質問。道教委は、感染症の状況も勘案し、イギリスなど馬産地海外視察、現地生徒との交流を計画していることを伝えた。

(道・道教委 2021-11-22付)