ウポポイの来年度学校団体予約　１２月６日から受付　道が教育旅行で活用要請

（道・道教委 2021-11-26付）

　民族共生象徴空間（ウポポイ）は、来年度の教育旅行の前期予約受付を１２月６日から開始する。本年度は新型コロナウイルス感染症によって、約２ヵ月間の休業を余儀なくされたが、感染流行が落ち着く中、体験活動メニューも感染防止対策を施しながら実施しており、多くの来場を呼びかけている。

　ウポポイは、アイヌ文化を復興・発展させる拠点として、国家プロジェクトとして総事業費約２００億円をかけて白老町ポロト湖畔に整備したもの。

　アイヌの歴史・文化を様々な角度から伝承・共有するとともに、アイヌの世界観、自然観等を学ぶことができるよう、必要な機能を備えている。

　本年度は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によって、６月１～２０日と８月３１日～９月３０日の約２ヵ月間にわたって休業を余儀なくされたが、教育旅行では７１６校（予約含む）が訪れた。教育旅行の入場者数は今月２４日現在で５万７８５３人にのぼっている。

　来年度の学校団体予約受付は２期に分割。前期（令和４年４～７月入場）は１２月６日午前９時から、後期（４年８月～５年３月入場）は、来年２月７日午前９時から受付を開始する。

　学校団体はメールによる事前予約が必要。詳しくはウポポイのホームページまたは団体予約受付センター・電話０１４４（８４）６５３４まで。

　なお、道は４日、環境生活部長・アイヌ政策監連名で「教育旅行等における縄文およびアイヌ関連施設の利用」について要請。道総務部長、道教委学校教育監、札幌市教委学校教育部長、道教育大総務企画部長に対し、世界文化遺産として登録された北海道・北東北の縄文遺跡群や、ウポポイについて「今後教育旅行において活用いただくよう、学校等への周知についてあらためてお願いする」と求めている。

(道・道教委 2021-11-26付)