文科省・道教委　研究事業交流会　探究活動など成果共有　初開催　指定１８校が発表

（道・道教委 2021-11-26付）

　道教委は２２日、文部科学省・道教委研究指定事業等における成果発表交流会をオンライン開催した。初の取組で、国・道の研究指定校１８校が総合的な探究や学習評価などの実践や成果を発表。全道から約２２０人の教員が参加し、研究成果を共有した。

　発表交流会は、文科省・道教委の研究指定事業等の指定校が実践を発表し、研究成果の普及を図るとともに、各高校における教育活動の改善・充実に資することが目的。

　道立高校など１３０校から約２２０人の教員が参加した。

　開会に当たり柴田亨高校教育課長は、学習指導要領の趣旨を踏まえた総合的な探究の時間の改善・充実、教科等横断的な資質・能力の育成、授業改善につながるよう期待した。

　続いて、発表交流会を３チャンネルで進行。総合的な探究の時間推進プロジェクト、学びの重点化推進プロジェクト、道高校サポーター派遣事業、国立教育政策研究所教育課程研究指定校、地域との協働による高校教育改革推進事業の指定校１８校が発表した。

　このうち、地域との協働による高校教育改革推進事業の指定校・登別明日中等教育学校は、中高一貫教育の特徴を生かした地域密着の探究活動の実践を報告。地域との連携によるコンソーシアムの形成、地域の魅力発信などの取組の成果として、生徒の主体性の育成、キャリア形成、各種大会における入賞などを報告した。

　総合的な探究の時間推進プロジェクトでは、大樹高校が総合的な探究の時間における評価の改善・充実をテーマに発表。具体的な評価方法の確立に向け、本年度は「身につけさせたい資質・能力」に基づくルーブリックや指導要録記載の労力軽減を図る評価ファイルの作成に取り組んでいることを伝えた。

(道・道教委 2021-11-26付)