授業改善推進チーム研修会Cブロック 便利さ・面白さ実感を 旭川市端末活用チーム発表
(道・道教委 2021-11-26付)

授業改善推進チーム活用事業ブロック別研修会
上川教育局を拠点にZoom上で動画交流した

 【旭川発】道教委は10月下旬、上川合同庁舎を拠点に令和3年度授業改善推進チーム活用事業ブロック別研修会Cブロック(道北)をオンライン開催した。上川教育局が主管し、上川・留萌・宗谷・オホーツク管内の授業改善推進教員28人が参加。実践交流し、授業中の動きや授業前後の教職員とのかかわり方などを動画で説明した。

 研修会は、他チームの動画視聴や協議などを通じ、授業改善推進教員としての専門性や資質・能力の向上を図り、今後の効果的な事業の推進に資することが目的。4管内の11グループから28人が参加した。

 オリエンテーションのあと、ブレイクアウトルームに分かれて実践交流。ワールドカフェ方式で3回繰り返し、全チームが発表できるようにした。

 発表は、授業中の推進チームの動きや、授業前後の教職員とのかかわり方、推進チーム不在時の学校への働きかけ、定例報告会でのやり取りの在り方など、それぞれの特色が分かる取組内容を動画にまとめ、ウェブ会議システムZoomで画面共有した。

 うち、旭川市端末活用チーム(中学校)は、緑が丘中学校の北村裕美教諭が発表した。

 道教委は本年度から新たな取組として旭川市内の小・中学校それぞれに端末活用チームを設置。国語や算数・数学の授業に限らず、各教科等で1人1台端末を活用した授業を実践するとともに、成果を全道に普及させることとしている。

 北村教諭は、春光台中学校の前田佳希教諭とチームを組み、1週間単位で同一の配置校に勤務。また、市内全24中学校をそれぞれ年2回巡回して各教科の端末活用を推進している。

 「分かり合うこと」をコンセプトに掲げた1巡目の訪問では、GIGAスクール構想のねらいやチームの仕事を伝えることを重点に、各校を訪問したことを報告。訪問校との事前連絡の電話の様子から、訪問当日の管理職やICT担当者との打ち合わせ、授業中の端末操作補助の様子、放課後の授業者との反省・情報交流の様子まで、チームの一日の動きを映像で紹介した。

 Googleフォームを活用したチャレンジテストの実施など、端末を使った働き方改革への活用事例を説明。訪問校教員へのインタビューでは「今後は校内研に参加してもらい、活用上の困り感などを質問してよりよい活用方法を考えたい」との前向きな声があったことを伝えた。

 質疑応答では、「“とにかく使ってみよう”の段階から、指導のねらいに迫った活動を考える段階に移行するためにどのようなアプローチしたらよいか」など、学校全体で端末の活用を進めるための方法などが話題に。北村教諭が「苦手な教員にも、使うことで便利になることを伝えられるようにしている。使って面白さを実感してもらうことが大事」などと話したほか、神楽岡小学校の近田博信教諭が小学校端末活用チームの立場から事例を提供した。

 近田教諭は「うまくいかないときは、原因が使う場面にあるのか、スキル不足によるものなのか分析し、個人へのアプローチが必要なのか、学校全体へのアプローチが必要なのか考える」と話したほか、全員が活用に向かえるよう、GIGAスクール構想の意義についてあらためて理解を促すことの重要性を示した。

 実践交流を踏まえ、7グループに分かれて協議。事業の効果的な推進や、指導と評価の一体化、1人1台端末の活用をテーマに意見を交わした。

 このあと、チームごとにミーティングを行い、今後のチームの取組の方向性などについて話し合った。

(道・道教委 2021-11-26付)

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