道教委　道特長等文教施策要望に回答　障がい者雇用拡大促進　狭あい化解消へ計画的整備

（道・道教委 2021-11-29付）

　道教委と道特別支援学校長会（友善学会長）、道特別支援学校副校長・教頭会（岩佐延寿会長）、道公立学校事務長会（岩間淳会長）との道文教施策懇談会が２５日、オンラインで開催された。３団体の要望に道教委が回答。特別支援学校の狭あい化解消に向けた計画的な整備、障がい者雇用の拡大・定着に向けた各種取組を推進するとした。＝回答概要は後日掲載＝

　新型コロナウイルス感染症の影響で２年ぶりの開催。道教委から川端雄一学校教育局特別支援教育担当局長など７人、３団体から会長をはじめとする役員１３人の計２０人が出席した。

　開会に当たり川端特別支援担当局長は、現行の特別支援教育に関する基本方針が令和４年度で終了することから、これまで以上に連携して新方針の作成へ検討を進めることを表明。懇談会の意見を本道の特別支援教育の一層の充実につなげる考えを示した。

　続いて、友善会長があいさつ。各障がい種固有の課題が山積し、限られた予算を効果的に活用して教育の充実に努めている学校現場の実態を伝え、次年度以降の施策へと反映されるよう懇談会の成果に期待した。

　つぎに３団体が要望事項の概要を説明し、道教委の関係各課が回答。重点事項の一つであるICT環境の整備では、ネットワーク保守の外部委託、ＧＩＧＡスクールサポーターやＩＣＴ支援員の配置などの施策の充実に努めていくと回答。寄宿舎へのＷｉ―Ｆｉ環境の整備については、国の動向を注視しながら検討していくと回答した。

　特別支援学校の狭あい化解消に向けては、校舎増築や高校の空き教室の活用など計画的に整備するとし、老朽化が進む学校設備に関しては技術的視点から必要性・緊急性を判断し、中・長期的な維持管理や更新費用の縮減を図りつつ、必要な整備を進めていくとした。

　障がい者雇用の拡大・定着に向けては、道立高等技術専門学院への知的障がい者対象の訓練コース設置を関係部署に働きかけていくとした。

(道・道教委 2021-11-29付)