石狩管内小中校長会が秋季学校経営研　援助希求的態度育成を　ＳＯＳ教育で西岡石狩局次長

（関係団体 2021-11-26付）

９８人が参加した

　石狩管内小中学校長会（鹿野秀一会長）は１１月上旬、江別市民会館で秋季学校経営研究会を開いた。石狩教育局の西岡博幸次長が、児童生徒の援助希求的態度の育成やＳＯＳ教育の必要性、組織マネジメントの徹底に関して講話。小・中学校長９８人が参集し、管内教育における今日的課題の解決に向けて研鑚を積んだ。

　学校経営における今日的課題や実践課題を明確にし、家庭や地域との連携を深め、創意と活力に満ちた信頼される学校経営推進に向け、校長としての職能の向上を図ることが目的。

　研究会には、石狩局の西岡次長のほか、管内教育委員会協議会教育長会から江別市教委の黒川淳司教育長、石狩局の深見亘義務教育指導班主査が出席した。

　はじめに、鹿野会長があいさつ。「子どもたちのために、どんな状況下でも学びを保障し、必要な資質・能力を育むことが大切。職能向上や課題解決につなげてほしい」と呼びかけた。

　続いて、西岡次長が「管内教育の今日的課題」と題して講話した。

　近年、全国的に児童生徒の自殺率が増加傾向にある現状にふれ、いじめ問題やコロナ禍による家庭不和などの背景を説明。誰にも相談していない場合が多いことから、援助希求的態度の育成やＳＯＳ教育の必要性を示した。

　また、管理職が組織マネジメントを徹底することで危機管理につながることを教示。規律や価値観を校内全職員と共有し、日常的な声かけや主体的な行動によって教職員の信頼を得ることの大切さを伝えた。「組織内の人間関係を構築することで、一人ひとりが責任をもって判断、行動し、コンプライアンスの順守にもつながる」と述べた。

　このあと、同会の４ヵ年計画３年目となる研究「自立・協働し、未来を創る石狩の子どもを育成する学校教育の推進～“自立した人格”と“未来を切り拓く資質・能力”を育成する学校経営の在り方」の提言発表を行った。

(関係団体 2021-11-26付)