切磋琢磨し職能向上を　帯広市校長会　経営研究協議会

（関係団体 2021-11-30付）

小・中学校長４０人が出席

　【帯広発】帯広市校長会（早川一之会長）は１８日、帯広市役所で令和３年度学校経営研究協議会を開いた。会員の４０人が参加。小学校・中学校の教育課程における提言発表や十勝教育局の村上由佳局長による「信頼される学校づくりのために」と題した講演を通じて、校長としての職能向上に努めた。

　協議会は、学校教育の改善・充実に資するため、今日的な教育課題や学校経営の在り方について研究し、個々の学校経営の充実・発展を期し、市の振興に寄与することを目的とする。

　帯広市小学校長会の研究主題は「自ら未来を切り拓き　ともに生きる豊かな社会を創る　日本人の育成を目指す小学校教育の推進～ふるさとに誇りと愛着をもち　ともに未来社会の創造に挑戦する　子どもを育てる学校経営の推進」。帯広市中学校長会は研究主題に「ふるさとに学び、新しい時代を切り拓くたくましい人間を育てる中学校教育」を設定している。

　はじめに、早川会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症対策として臨時休校や１人１台端末の準備など、各学校が対応に努めてきたことに敬意を示し、「集まっての開催ができることを喜び、本会を有意義なものにするとともに、生きた情報を交流し合い、互いに切磋琢磨することで校長力を高めていってほしい」と呼びかけた。

　帯広市教委の池原佳一教育長が来賓あいさつ。会員相互の連携を図りながら、各地域の実情を的確にとらえ、市の学校教育振興に尽力していることに感謝の言葉を述べた。また、大空小学校と大空中学校が本年度で閉校することにふれ、市教育の節目にあることから、「校長としての職能向上に向けて主体的に研鑚を積む場を設け、研究協議を深めることは大変意義がある。大きな成果を上げることを期待する」と述べた。

　続いて、教育課程委員会を代表して啓西小学校の鈴木宏和校長が、道小学校長会教育研究大会石狩・千歳大会で発表した「人権感覚を高めふるさとの風土に学び人がきらめき人がつながる帯広らしい人権教育の推進とリーダシップ」と題して提言。また、清川中学校の櫻井知克士校長が本年度テーマの「カリキュラム・マネジメントの推進」について実践事例を発表した。

　提言に対してグループ協議を行ったあと、十勝教育局の村上局長が、「信頼される学校づくりのために」を演題に講演。参加者は十勝管内の教育動向について理解を深めるとともに、校長としての職能の向上に向けて研鑚を積んだ。

(関係団体 2021-11-30付)