根室局独自　防災教育推進事業　意識高揚　つながり深化　職員研修で「Ｄｏはぐ」体験

（道・道教委 2021-12-09付）

Doはぐみ取り組む職員

　【釧路発】根室教育局は２日、根室振興局庁舎で避難所運営ゲーム「Ｄｏはぐ」を活用した独自の職員研修を実施した。本年度、局独自の防災教育推進事業として企画したもの。管理職を含む２４人が参加し、防災教育の一層の啓発に向けてＤｏはぐを体験した。

　根室局は本年度、局独自の取組として、ねむろ防災教育ネットワーク構築事業を展開している。９月にはクラウドサービスを活用して関係機関が情報共有できる場として、ねむろ防災教育Ｗｏｒｋｓｐａｃｅを公開したほか、根室市の防災担当職員を講師に招いた防災研修や、管内小・中学校における１日防災学校の動画撮影・編集を行うなど、様々な取組を展開している。

　今回の研修は、道が制作したＤｏはぐを職員自らが体験することで、職員の防災意識を高めるとともに、その様子を発信し、管内の防災教育の啓発につなげることを目的に実施した。

　Ｄｏはぐの進行は、教育支援課教育支援係の関口祥子主事が担当。管理職を含む２４人が役職の区別なく研修生の立場で参加した。限られた時間の中で職員各自がアイデアを出し合い、円滑に避難所を運営する方法を模索した。

　参加者は、「実際の場面で対応できるか不安に思うところがあったが今後に生かしたい」「様々な年代で構成されたチームのため、多様な意見が出るところがよいと思った」などと感想を寄せていた。

　松田俊也局長は「職員の横のつながりを深める意味でも意義のある研修になった」と評価。今後、ネットワーク構築事業における一大イベントとなる「ねむろ防災教育会議」の開催を控えていることもあって、職員の防災意識向上に大きな期待を寄せていた。

(道・道教委 2021-12-09付)