オホーツク局 校長の思い・覚悟 「稀世」の校長に問う 5人の学校経営方針を紹介
(道・道教委 2021-12-08付)

 【網走発】オホーツク管内の「稀世」の校長に問う、校長として今、何をすべきか―。オホーツク教育局は、管内版『校長の思い・覚悟』VOL1を発行した。第1弾の今回は、北見市立三輪小学校の片桐聡校長など5人を取り上げ、学校経営に関するそれぞれの思い・覚悟を紹介している。

 冨田直樹義務教育指導監が企画したもの。学校訪問で各学校の校長と協議する中で、すべての校長が明確な経営方針と戦略をもって学校経営に当たっていることを実感したという。「その方針、戦略をすべての校長で共有できたら財産になる」との思いで作成に至った。

 新型コロナウイルス感染症の影響で先を見通すことが難しい中、今、管内の校長に求められる思い・覚悟を発信し、校長には、初心に立ち返って自身の学校経営を見つめ直す機会とすることを期待している。

 また、今後校長を目指す教職員に校長の思い・覚悟を伝えることで、持続可能な管内教育の実現・充実を目指している。

 採用3年以上の小・中・義務教育学校長を対象に、「学校経営の重点の実現に向けた校長の思い・覚悟」「これから校長を目指す人たちにもってほしい思い・覚悟」を聞いている。

 第1弾の今回は、片桐校長、北見市立北小学校の佐藤雅美校長、北見市立光西中学校の伊藤勝校長、北見市立南中学校の菊池浩徳校長、美幌町立東陽小学校の関谷正樹校長の5人を取り上げた。

 管内校長会長を務める片桐校長が意識しているのは、「組織は仕組みで動き、人は心で動く」。互いに学び合う研修組織、学校評価を活用した短期達成型の学校改善の推進など、仕組みをつくって組織を動かしている。「“変わった”“よりよくなった”という実感が教職員に芽生えると、またつぎの一歩が踏み出せる」としている。

 佐藤校長は、「職員室の担任」として教職員とのコミュニケーションを重視。教職員一人ひとりの適性を見極め、学校組織の構築に生かしている。

 伊藤校長は「何が何でも生徒と先生方を守る」という決意のもと、「先生や生徒たちが、この学校でよかったと思える学校の創造」「子どもの学びを保障する教職員の指導力向上」「校長の責任と誠意」を学校経営の重点に掲げている。

 菊池校長は、教職員一人ひとりの考えや思いを引き出し、それぞれが意思決定にかかわる仕組みをつくるなど、持続可能な自走型・協働型組織の構築に取り組んでいる。

 関谷校長は、学校評価を核とした学校経営を進め、学校組織の活性化や教職員の学校経営参画意識の醸成を図っている。

(道・道教委 2021-12-08付)

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