道教委　授業改善推進チーム研修・道央　ノート・端末　使い分け　石狩市内推進教員が実践発表

（道・道教委 2021-12-14付）

３管内の授業改善推進教員１２人が参加

　道教委は３日、授業改善推進チーム活用事業・ブロック別研修会Ａブロック（道央）をオンライン開催した。石狩市の授業改善推進教員２人が２年間の実践の成果を発表。参加者は、ＩＣＴの効果的な活用やノートと端末の使い分けなどが「参考になった」と話し、自校の実践に向けて協議を深めた。

　研修会は、授業参観や協議等を通じて、授業改善推進教員としての専門性や資質・能力の向上を図り、今後の効果的な事業の推進に資することを目的としている。

　石狩教育局が主管し、空知、石狩、後志の３管内から授業改善推進教員１２人が参加。事前に、石狩市立花川南小学校４年生・６年生の算数における授業の動画を視聴した上で、研修会に臨んだ。

　この日、石狩市における推進チームの活用について、花川南小の深澤健太教諭、南線小学校の高塚淳嘉教諭が実践発表した。

　両者は低学年・高学年に分かれ、１週間おきにそれぞれの学校で勤務し、チーム・ティーチングに参画。取組内容を伝える通信を発行し、各校の教員と情報を共有している。

　活動１年目となる前年度の取組について、設定した課題項目に沿って工夫しながら授業改善に取り組んだ成果を報告。学校全体の課題を把握し、方向性をそろえて授業改善に取り組むことを課題に挙げた。

　本年度からは、各校で共通課題項目を設定。花川南小では、ねらいから振り返りまでの１単位時間のデザイン、南線小では効果的なＩＣＴ活用と板書計画・ノート指導の在り方を中心に、取組を進めていることを伝えた。

　続いて、事前に視聴した授業に関して、深澤教諭と高塚教諭が解説し、参加者間で協議。「児童が端末活用に慣れており、自分の考えを表現することができている」「意図的にノートと端末の使い分けをしている点が参考になった」「ＩＣＴを活用しながら、児童の意見を教員が見取り、指導に生かすことが大切」などの声が上がった。

　このあと、参加者は２グループに分かれ、①事業の効果的な推進②指導と評価の一体化③１人１台端末の活用―の３点について実践交流した。

(道・道教委 2021-12-14付)