道教委　電子書籍利用拡大へ　図書館司書中心にＰＴ　各市町村の導入促進を支援

（道・道教委 2021-12-15付）

　道教委は、電子書籍の利用拡大に向け、道立図書館司書を中心としたプロジェクトチームを設置する。利用者のニーズや電子書籍導入の先進事例を収集・分析し、各市町村における導入促進を支援。道民へのサービス提供に役立てる。１３日の４定道議会予算特別委員会で、星克明委員（自民党・道民会議）の質問に倉本博史教育長が答えた。

　４定道議会に提案中の補正予算案では、新規の電子書籍整備推進事業費に３１００万円を計上。道立図書館に電子書籍を導入し、既存図書館システムと民間電子書籍サービスを接続する改修を行う。

　相内修司生涯学習推進局長は、健康・医療・介護・福祉・子育て関連の実用書、ビジネスや語学などの一般教養書のほか、学校で利用が見込まれるアイヌ文化、縄文文化、ＳＤＧｓ、防災教育などの学習書を含め約２９００冊の電子書籍を導入予定とし、ニーズが高い資料を優先して整備する考えを示した。

　倉本教育長は、電子書籍をはじめ様々な電子資料の利用促進に向けた取組事例を収集・活用して各公立図書館や道民への周知に努めるほか、道立図書館の司書を中心としたプロジェクトチームを設置して利用拡大の方策を検討する方針を示した。「利用者のニーズや他県の先進事例等を収集・分析し、道立図書館の電子書籍の充実や市町村立図書館への支援、高度な調査研究ニーズへの対応などの道民へのサービスに生かし、道内の図書館ネットワークの中心としての役割を確実に果たしていく」とした。

　道立図書館の電子書籍は、スマートフォンやパソコンで決められた時間に貸りることができる。貸し出し回数に制限はなく、未読中であればいつでも閲覧できる形式を検討している。令和４年３月から貸し出しを開始する予定。

(道・道教委 2021-12-15付)