高校生ミーティング初開催　将来のリーダーとして　高校長協会釧根支部釧路ブロック

（学校 2021-12-20付）

探究テーマを話し合う生徒たち

　【釧路発】道高校長協会釧根支部（支部長・遠藤孝一釧路湖陵高校長）の釧路ブロックは１５日、釧路江南高校で地域づくりに向けた高校生ミーティングを初開催した。全２回計画の１回目で、釧路管内の高校１０校から生徒４９人が参加。生徒たちはグループ協議を通して、地域課題を解決するための方法を探究し、将来のまちづくりを担うリーダーとしての資質・能力を磨き合った。

　この取組は、釧路教育局が前年度、独自に行ったが、同支部が「生徒同士が刺激を与え合える非常によい取組。１年で終わらせるのは惜しい」と考え、主催者を引き継いだ。

　取組の目的は前回と同様、地域の魅力を発信できる高校生や将来の地域のリーダー的な存在となる若者を育成すること。釧路局は共催者として引き続きかかわった。ミーティングは、グループ協議と成果発表の全２回計画で、２回目は来年２月８日に開催する。

　この日は、相川芳久釧路教育局長のあいさつのあと、遠藤支部長がミーティングの目的や進め方を解説。「皆さんは５０年後を自分事として考えられるし、物事を考えるノウハウを見つけつつある。若者の視点で地域を考え、社会に発信してほしい」と述べた。

　このあと、３～１０人の１０グループに分かれてグループ協議に移った。グループは８つが学校単位、２つが２～３校で構成する学校横断型となった。

　生徒たちは、それぞれ探究テーマや地域の課題などを議論。地域の魅力を書き出した上でテーマを決めようとするグループや、先にテーマを「高齢者も暮らしやすい地域」と決めて考えるグループなど、様々なアプローチで話し合いを進めた。

　協議の様子を見守っていた遠藤支部長は「まちづくりを考えるときに高校生の視点は非常に重要。地域の大人に分かってもらえる説得力ある発表になるよう期待している」と話していた。

(学校 2021-12-20付)