勇建設に感謝状贈呈　岩農高　現場見学会などで

（学校 2021-12-27付）

左から鎌田校長、有澤専務、山田氏

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は２２日、岩見沢市内で工事を行う建設企業・勇建設㈱（札幌）に感謝状を贈呈した。同社が地域貢献活動の一環として行った、現場見学会と校内のアンテナショップ「岩農ショップ」の床面塗装に対するもの。鎌田校長は「生徒たちにとって非常によい勉強になり、教育効果が高い取組だった」と感謝していた。

　同校付近の工事現場で現場代理人を務める山田悟氏が中心となって、「工事に伴う交通規制やダンプの通行などで不便をかけているため、何か力になれれば」という思いから、現場見学会と岩農ショップ床面塗装を計画した。

　見学会は、１０月中旬の２日間にわたって実施。農業土木工学科の１～３年生１００人を現場に招き、ＩＣＴ建設機械やドローンについて、実物を前に分かりやすく説明した。生徒の質問にも一つ一つ回答。生徒からは、「教室で学習した建設機械や施工方法を実際に見たことで、理解を深めることができた」「ＩＣＴ建設機械が実際の現場で活躍する様子を間近で見て、重機オペレーターという職業にも興味をもった」などの感想が寄せられた。

　岩農ショップ床面塗装は１１月下旬に行った。下地処理の上で、剥がれた塗装を丁寧に補修した。

　２２日、勇建設の有澤貴博専務取締役と総務部総務課の髙根健介次長、山田氏が同校を訪問。鎌田校長が有澤専務に感謝状を手渡した。見学会を通してＩＣＴ施工の高度な技術指導、説明をはじめ、ＩＣＴ建設機械やドローンにふれる機会をつくり、建設業の将来を担う生徒たちの教育環境の充実に大きく寄与した同社に感謝の気持ちを伝えた。

　また、現場見学後に生徒が「ＩＣＴ施工は安全面が従来施工と全然違う」と話していたことにふれ、「生徒たちにとって非常にいい勉強になり、教育効果が高い取組だった」と述べた。

　有澤専務は「教科書で習うのと実際に見るのでは大きく違う。建設業に理解を深めるきっかけになれば」と話していた。

(学校 2021-12-27付)