道教委　学びのＤＸ研究協議会　業務改善成果など共有　各校の実践　近くＨＰ公表

（道・道教委 2022-02-07付）

　道教委は２日、ＩＣＴを活用した学びのＤＸ事業第２回研究協議会をオンライン開催した。各校種の事業推進校が授業実践、研修体制や業務改善などICTを活用した実践や成果を発表。函館市立あさひ小学校は、１２教科等の活用アプリ、学習効果や負担減少などの検証結果を報告した。各推進校の取組は２月上旬にもICT教育推進課ホームページで公表する。

　会議は、本年度から開始したＩＣＴを活用した学びのＤＸ事業の推進校における取組を共有し、本道におけるICTを活用した教育の一層の充実を図るもの。事業推進校の管理職や担当教諭、関係市町村教委の担当者ら約９０人が参加した。

　はじめにICT教育推進課の福士公一朗課長補佐は、道教委、教育局、道研、特別支援教育センターなど各得意分野を生かし、総力を挙げて学校の取組を支援するとし、積極的な情報交換を呼びかけた。

　続いて校種混成のグループに分かれて学校の実践、成果や課題を発表。函館市あさひ小は、国語、算数、総合的な学習など１２教科等における活用アプリを発表。端末を活用した場面の取捨選択の工夫や検証結果から、「学習効果の高いもの」「授業負担が減少したもの」「効果がないもの」などを分類して示した。

　旭川市立春光台中学校は、情報活用能力育成の全体計画や１人１授業の指導案作成といった教員のICT活用指導力の向上に向けた取組、情報モラル教育や授業改善推進チームによる市内学校の巡回支援の取組を説明した。

　上磯高校は、校内組織体制の確立や管内の高校を対象にした公開授業などの情報共有体制について説明。網走養護学校は、地域・保護者参加によるオンラインツールを使った校内フォトコンテストの開催、端末使用のマニュアル作成などの実践を報告した。

　このほか、校内研修の工夫や業務改善、外部との連携などの知見を共有。校務の電子化が進む一方、個人情報の取扱いを危惧する声も上がり、学校の状況について情報を交換した。

　最後に、佐藤公敏主査がICT活用の場面や利用者、形態など、５Ｗ１Ｈの観点に基づく授業設計を解説。学校で困り事が生じた場合、ICT活用サポートデスクの相談窓口を利用するよう呼びかけた。

(道・道教委 2022-02-07付)