道・道教委　高等聾バーチャル修学旅行　シンガポールの魅力体験　道ASEAN事務所が協力　

（道・道教委 2022-02-18付）

料理街など現地の様子を配信

　道・道教委は８日、高等聾学校（室岡弘明校長）の生徒を対象に、参加型のオンライン授業「バーチャル修学旅行」を開催した。道ＡＳＥＡＮ事務所の協力のもと実施したもので、シンガポールの物販店やホーカーセンター（屋台料理街）など現地の食文化やシンガポールの手話「ＳｇＳＬ」を動画で紹介。参加生徒はシンガポールの魅力を体感し、異文化への理解を深めていた。

　新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う渡航制限によって気軽に海外旅行をすることが困難な状況を踏まえ、道立特別支援学校で初めて実施したもの。海外への関心を深め、国際感覚を養うことが目的。

　シンガポールの道ＡＳＥＡＮ事務所の協力を得て実施。道高等聾の１年生９人が参加した。

　はじめに、道ＡＳＥＡＮ事務所の江上毅所長がシンガポールの基本情報について説明。面積や人口の近い国内の都市を３択クイズで示すなど分かりやすく説明し、通訳者の手話を通し内容を生徒たちに伝えた。

　つぎに、現地のどさんこプラザで販売している道産品を紹介。アイスクリームやラーメンなどの商品が並び、道産食品が人気を博していることを説明した。

　飲食店などの料理店が集まったホーカーセンターでは、名物であるチキンライスの動画を配信。

　ココナッツミルクを原材料とするカヤジャムや、上海手話や英語手話など４つの手話が合わさったシンガポールの手話「ＳｇＳＬ」も紹介し、参加生徒にお土産としてジャムを贈った。

　最後に質疑応答を実施。生徒からはシンガポールの祝日について質問が挙がり、江上所長は「シンガポールに少しでも興味を持ってくれれば」と期待した。

　最後に生徒があいさつ。「シンガポールの食文化など初めて知ることばかり。とても楽しかった」と感謝の言葉を述べた。

　道教委は、道立特別支援学校でバーチャル修学旅行の実施を希望する場合、特別支援教育課担当係に問い合わせるよう呼びかけている。

(道・道教委 2022-02-18付)