道教委　高校生防災カフェ　災害備える意識共有　ネットワークの輪を広げる

（道・道教委 2022-02-18付）

　道教委は８日から３日間、道高校生防災カフェをオンライン開催した。道内の高校４２校から１４２人が参加し、昨年１０月に開催した道高校生防災サミットの成果や防災・減災の取組を情報交換。災害時に備えた備蓄品の確保、身近にできる防災対策などの情報を共有し、高校生の防災ネットワークの輪を広げた。

　防災カフェは、安全で安心な社会づくりに貢献できる資質・能力の育成を目指し、高校生が防災・減災について主体的に考え、交流する場として開催。昨年１０月に開催した防災サミットの成果普及、自然災害に対するコロナ禍での防災・減災に関する取組などを交流し、高校生の防災意識向上や防災ネットワーク構築を図ることがねらい。サミットの参加・未参加校含め、３日間で合計４２高校１４２人の生徒が参加した。

　はじめに、事前アンケートをもとに交流。防災啓発・災害支援に取り組む道高校生ネットワークＢＬＯＳＳＯＭに所属する生徒からは、障がい者や妊婦と一緒に安全な避難方法を考える講演会の開催など、防災情報を発信するイベントについて紹介した。

　続いて防災・減災に関する取組を交流。サミットに参加した生徒は、サミットで取りまとめた提言や協議の内容、防災意識を維持する重要性を伝えた。

　サミット未参加校の生徒からは「避難所に持って行くべき所持品は何か」「身近な防災・減災の取組を教えてほしい」などの質問が挙がった。

　厚真高校の生徒は、長期保存が可能な飲料水や食料、防寒用アルミシートなどを備えた備蓄箱を紹介した。

　市立札幌開成中等教育学校の生徒は、冬季における防災対策として、避難経路や安全確保のための除排雪を挙げ「日ごろから災害を意識して逃げやすい環境をつくって」とアドバイスした。

　札幌管区気象台の家常昌洋津波防災係長は、災害時を想定して日ごろから家族と話し合う大切さに触れ、「非常持ち出し袋は高価だが安価なものもある。ぜひ用意してほしい」などと助言した。

(道・道教委 2022-02-18付)