道教委 学びのDX事業 授業改善へICT活用 4校種23校の事例公開
(道・道教委 2022-02-17付)

 道教委は、ICTを活用した学びのDX事業の推進校23校の取組事例をまとめ、ホームページに公開した。1人1台端末を効果的に活用した授業実践、教員のICT活用指導力向上に向けた校内組織体制の整備、校務効率化や障がいに応じたICTの活用など、各校種の先進的な実践を紹介している。

 事業は、道教委が本年度から開始。小・中学校9校、高校10校、特別支援学校4校を推進校に指定し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めてきた。

 このうち、函館市立北昭和小学校では、端末利活用記録簿をはじめとする各種資料や情報共有体制の整備、児童アンケートの実施・分析による成果と課題の明確化、業務負担軽減などの効果を伝えている。

 旭川市立朝日小学校では、児童の情報モラルや情報リテラシーを育成するカリキュラム「A―Gtime!(Asahi―GIGA time!」の作成を紹介。旭川市立春光台中学校では、学力向上委員会のICT部門設置といった校内組織体制の整備、授業改善推進チームとの連携による公開授業など教員のICT活用指導力向上の取組と成果を伝えている。

 4年度から1人1台端末が始まる高校の推進校では、近隣校の教員を対象とする公開授業や研究協議を実施。先行して1人1台端末環境を構築した根室高校は、授業、海外交流事業、学校行事、健康観察など多様な活用に取り組んでいる。

 特別支援学校では、障がい種に応じたICTの効果的な活用を推進。網走養護学校は、地域・保護者も巻き込んだ校内フォトコンテストを実施している。星置養護学校ほしみ高等学園は、聴覚障がいのある児童生徒を対象とする音声認識技術による言語化アプリ「UDトーク」を活用した議事録の作成など、校務効率化に向けた活用を図っている。

(道・道教委 2022-02-17付)

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