しらおい食育防災センターが最優秀賞 アイヌ料理を取り入れ 道教委等 学校給食コンクール(道・道教委 2022-02-18付)
しらおい食育防災センターの献立
道教委と道学校給食会(千葉俊文理事長)は15日、札幌市内の道第2水産ビルで道学校給食コンクールを開いた。郷土料理や伝統料理をテーマに、道内4チームがそれぞれ考案した献立を発表。アイヌ民族の料理を取り入れた献立を考案したしらおい食育防災センターが最優秀賞に輝いた。上位2チームの献立はメニュー化し、3月中旬にも道議会食堂で提供する。
コンクールは、学校における食育を推進するため、各地域の地場産物を活用した特色ある献立を広めることが目的。
9回目となる今回のテーマは「受け継ごう!地域自慢の郷土料理・伝統料理」。道内公立小・中学校の栄養教諭や調理従事者で構成する13チームがエントリーし、書類審査を通過した、しらおい食育防災センター、函館市立亀田中学校、江差町・上ノ国町学校給食センター、利尻郡学校給食共同調理場の4チームが最終2次審査に進出。オンライン会議システムを使ったプレゼンテーションで、各地域の郷土料理を取り入れた献立を、調理のポイントや子どもたちへの食育指導方法なども交えて発表した。
札幌保健医療大学の山部秀子教授らによる審査の結果、白老町立萩野小学校の谷村真美栄養教諭と調理業務責任者の樋渡喜代子さんによるしらおい食育防災センターが最優秀賞に輝いた。
献立は、白老前浜産昆布をだしに使ったサケの汁物「チェプオハウ」、保存食として重宝されたシカ肉を現代風にアレンジした「ユク竜田」など、アイヌ料理からヒントを得た4品。地場産食材を使用し栄養バランスを取りつつ、子どもたちにアイヌ文化への関心を高めてもらえるよう工夫した。
町アイヌ施策推進室の職員などを招き試食会を行うなど、地域と連携した点も審査員の評価を得た。
このほか、くじら汁の献立を発表した亀田中が優秀賞を受賞。
レシピは、道教委や道学校給食会のホームページのほか、料理検索サイト「クックパッド」でも公開する。また、初の試みとして、最優秀賞と優秀賞を受賞した献立をメニュー化し、道議会食堂で2日間の限定メニューとして提供する。日程は未定だが、3月中旬を予定している。
(道・道教委 2022-02-18付)
その他の記事( 道・道教委)
道の4年度予算案 教育等関連
道の4年度予算案のうち、教育・子育て関連の事業はつぎのとおり。 ▽児童相談所の相談体制の強化=2316万円 児童相談所における子どもの安全確認体制を強化。感染症対策を講じた相談支援環...(2022-02-21) 全て読む
医ケア児支援センター設置 道4年度予算案 子ども関連 児童相談所の機能強化
道は18日、4年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比0・8%減の3兆2262億円。 子ども・子育て関連では、児童相談所の子どもの安全確認体制を強化するとともに、感染症対策を講じた...(2022-02-21) 全て読む
道教委 高校生防災カフェ 災害備える意識共有 ネットワークの輪を広げる
道教委は8日から3日間、道高校生防災カフェをオンライン開催した。道内の高校42校から142人が参加し、昨年10月に開催した道高校生防災サミットの成果や防災・減災の取組を情報交換。災害時に備...(2022-02-18) 全て読む
道・道教委 高等聾バーチャル修学旅行 シンガポールの魅力体験 道ASEAN事務所が協力
道・道教委は8日、高等聾学校(室岡弘明校長)の生徒を対象に、参加型のオンライン授業「バーチャル修学旅行」を開催した。道ASEAN事務所の協力のもと実施したもので、シンガポールの物販店やホー...(2022-02-18) 全て読む
道教委 次期教育推進計画骨子案 ICT活用など22施策 教員養成等改革、地学協働も
道教委は、次期教育推進計画の骨子案をまとめた。計画期間は5年度から9年度までの5ヵ年。現計画の基本理念「自立」と「共生」を引き継いだ上で「生きる力を引き出す教育」「質を高める環境」「地域と...(2022-02-18) 全て読む
道教委 地学協働推進フォーラム まちの魅力、再発見! 各研究指定校が実践発表
道教委は15日、オンラインで道CLASSプロジェクト地学協働活動推進フォーラムを開いた。研究指定校4校の実践発表や参加者同士の協議を通し、地学協働活動の推進を図った。商工会の紹介マップづく...(2022-02-18) 全て読む
道教委 学びのDX事業 授業改善へICT活用 4校種23校の事例公開
道教委は、ICTを活用した学びのDX事業の推進校23校の取組事例をまとめ、ホームページに公開した。1人1台端末を効果的に活用した授業実践、教員のICT活用指導力向上に向けた校内組織体制の整...(2022-02-17) 全て読む
高校づくり指針検証報告案 遠隔授業 配信拡大を 道教委 通学可能圏で再編も
道教委は、「これからの高校づくりに関する指針」検証結果報告書(案)をまとめた。今後の方向性として、市町村を越えた通学可能圏内での高校再編、普通科における新学科設置の検討などを記載。高校遠隔...(2022-02-16) 全て読む
道研 3年度研究所運営懇談会 遠隔研修への期待多数 双方向や学び合う形式に
道立教育研究所は9日、オンラインで研究所運営懇談会を開いた。学識経験者等から「これからの道研に期待すること」をテーマに意見を聴取。本道の広域性や小規模校の多さから遠隔研修を求める声が多数出...(2022-02-16) 全て読む
道 ヤングケアラー支援へ 助言・調整機関を新設 市町村の所管 一元・明確化
道は10日、札幌市内かでる2・7で第7回道ケアラー支援有識者会議を開催(集合またはウェブ参加)し、ヤングケアラーの支援に向けた今後の方向性を示した。市町村では学校が把握した情報を受ける所管...(2022-02-15) 全て読む