4団体2個人に栄誉 上川局3年度教育実践表彰(道・道教委 2022-02-24付)
旭川第三小
【旭川発】上川教育局は、3年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では旭川市立旭川第三小学校、富良野高校、旭川盲学校、東川町立東川小学校の木村智美教諭、旭川東高校の佐藤俊行教諭が受賞。社会教育では日向神代神楽愛好会が栄誉に輝いた。上川教育局では新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、各校などを訪問し表彰状を授与する予定。
各受賞団体・個人の功績概要はつぎのとおり。
=敬称略=
◆学校教育
▼旭川市立旭川第三小学校(三木勝仁校長)=「主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくり~ICTを活用した脱一律・双方向性のある学び合いを目指して」
「三小(主対深)授業スタンダードプラン8」を作成し、教職員が組織的・主体的に児童の学び合いを重視するとともに、協働的な学びにICTを取り入れるなど、教育活動の改善・充実に取り組んだ。
また、旭川市教育実践推進事業の指定を受け、1人1台端末を活用した指導方法に関する実践研究を推進し、広く普及に努めている。
▼富良野高校(髙橋宏明校長)=「地域に生きる生徒による地域に根ざした教育活動~演劇表現を生かしたまちづくりへの協力を通して」
富良野市における演劇に関する様々な資源を有効に活用し、全道唯一の身体表現や舞台創作などの「表現科」を開設するなど、演劇の表現手法を用いたコミュニケーション能力と望ましい人間関係の育成に努め、特色ある教育を推進している。
また、安全で住みよいまちづくりを目指し、警察と連携し、演劇で学んだ表現を生かして特殊詐欺防止啓発DVDを作成し関係機関等へ配布するなど、取組の成果が広く管内に還元されている。
▼旭川盲学校(宮岸尚平校長)=「道北地区における視覚障がい教育のセンター校としての取組」
小・中学校などに特別支援教育に関する助言を行うパートナー・ティーチャー派遣事業や、見えにくさや見え方に関する学校独自の教育相談を実施するなど、道北地区の視覚障がい教育のセンター的機能の充実に努め、視覚に障がいのある幼児児童生徒へきめ細かに支援している。
また、ICTを活用した取組を積極的に行い、成果を道北の弱視特別支援学級や通常の学級に在籍している視覚認知に課題がある児童生徒の支援に活用している。
▼木村智美(東川町立東川小教諭)=「文部科学省研究開発学校指定新教科“Globe”創設における教育課程の研究開発」
平成29年度から、教育課程改善のため文部科学大臣の指定を受けた研究開発校の取組において、町内の中心となって推進。
また、幼稚園、小学校、中学校および高校における国際教育や英語教育(コミュニケーション能力の育成)における接続の在り方について、公開授業を通じ、広く普及に努めるなど、教員の指導力向上に大きく貢献している。
▼佐藤俊行(旭川東高教諭)=「ICT教育の指導充実の取組」
数学科教諭として、オンラインによる授業配信や教材提供を通してICT教育の振興と充実に向けた取組を全道へ普及し、自校はもとより管内のICT教育の発展に大きく貢献している。
また、タブレットを活用した諸会議を実現し、校務のICT化による業務の効率化を図るなど、総務部長として校内の中核的な役割を果たしている。
◆社会教育
▼日向神代神楽愛好会(浮須耕栄会長)
平成24年に設立し、現在の会員数は11人。士別市を活動拠点としている。
郷土芸能「日向神代神楽」の地域に根ざした伝承・保存活動に向けて、会員が演目の習得や舞の映像化などに努めるなど、郷土芸能の伝承・保存に努めている。地域の芸能として、地域文化祭への参加や、神社祭での神楽の奉納を行い、郷土芸能への地域住民の理解と関心を深め、地元の再発見や活性化にも寄与している。
また、地域や学校での子どもたちへの神楽の指導や衣装などに触れる機会を通して、郷土芸能の伝承に加え、ふるさと意識の高揚や郷土愛の醸成と継承に成果を上げている。
この記事の他の写真
富良野高
旭川盲学校
木村智美教諭
佐藤俊行教諭
日向神代神楽愛好会
(道・道教委 2022-02-24付)
その他の記事( 道・道教委)
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