雇用契約は条件確認を　札幌東白石中　労働法講話

（札幌市 2022-03-04付）

労働関係の法律について理解を深めた

　札幌市立東白石中学校（三浦英悟校長）は２月２８日、道労働局の職員を講師に招き、３年生を対象とした労働法に関する講話をオンラインで開催した。生徒たちは労働に関する様々なルールや規約を学び、労働関係の法律について理解を深めた。

　講話は総合的な学習の時間の授業として、３年生を対象に実施した。生徒たちが社会に出る前に、労働関係の法律に関する理解を深めることで、不当な被害を未然に防ぐことが目的。新型コロナウイルス感染症対策として、講話はオンラインでの実施となり、各生徒が１台ずつパソコンを用い、ヘッドセットを付けて聴講した。

　道労働局監督課の平嶋敬輔指導係長が、働く前や退職時における注意点など、労働の規則について解説した。働く前における注意点として、会社との労働契約の際、会社側は雇用期間や給与額などの労働条件を、明確に示さなければならないことを説明。契約の際に、労働条件を確認することの重要性を示した。

　また、働く際に必要な知識として、最低賃金、労働時間についての規約、有給休暇の制度の３点を説明。最後に、退職に関して、申し出から退職までは、少なくとも２週間の期間が必要であることなどを伝えた。

　生徒たちは、不当な労働条件にだまされないよう、労働関係の法律についての知識を深めた。３年２組の大野心奈さんは「高校に入りアルバイトを決めるときに、学んだことを活用していければ」と感想を述べた。

(札幌市 2022-03-04付)