岩農高 東日本大震災のつどい　手取り合い全員で防災　花文字等で犠牲者を追悼

（学校 2022-03-30付）

復興を願ってエールを送った

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は１１日、同校で「３・１１東日本大震災みんなのつどい」を開いた。生活科学科の生徒が８月から栽培管理してきた花で花文字をつくり、食品科学科の生徒が制作したアイスキャンドルを点灯。東日本大震災犠牲者への追悼に加え、防災意識の重要性についても理解を深めた。

　東日本大震災からの復興を願うことと併せて、災害に対する防災意識の向上が目的。運営する農業クラブ執行部の生徒１１人に加えて、花文字や、文字で使用したパンジーの栽培に携わった生活科学科の代表生徒２人、アイスキャンドルを制作した食品科学科の生徒９人、学校職員、岩見沢市役所職員が参加した。

　花文字に使用した花は約１３００個で、生活科学科の生徒が８月からこの日に向けて栽培管理に当たった。また約９０個のアイスキャンドルは食品科学科の生徒が放課後の時間を使って制作した。

　集いでは趣旨や思いを世界へ発信するため、農業クラブ執行部の生徒が英語で説明や司会進行を行い、日本語で同時通訳を行いながら運営した。

　東日本大震災の説明後、生徒代表あいさつとして生活科学科１年生の三上菜月さんが自身の経験した胆振東部地震の経験も踏まえスピーチ。「東日本大震災で犠牲となった方々には、心から追悼するとともに、このつらい経験をあすに生かすため、私たちは手を取り合いながら、全ての人たちで防災意識を高めていきましょう」と話した。

　その後、黙とうを行い『花は咲く』を参加者全員で聴き集いを終えた。参加した生徒たちは、東日本大震災犠牲者への追悼、さらに防災意識の重要性についてもあらためて実感していた。

(学校 2022-03-30付)