士幌高　農ク全道実績発表大会等　好成績 次年度へ意欲　地球守る防風林造成を調査

（学校 2022-03-31付）

表彰状を手にする環境班の生徒

　【帯広発】士幌高校（赤穂悦生校長）の生徒が、日本学校農業クラブ道連盟第７３回全道実績発表大会、第４回持続可能な世界・北海道高校生コンテストにおいて好成績を収めた。両大会で入賞した環境班の生徒たちは受賞への喜びとともに次年度の取組に向けて抱負を語った。

　全道実績発表大会は、プロジェクト学習の成果を発表し、クラブ員の科学性を高めるとともに、専門的な能力や態度を高めることが目的。日本学校農業クラブ道連盟が主催している。

　開発・保全・創造に関する分野＝類では、同校環境班の生徒による「持続可能な地域環境を目指して～次の１００年へ、地球を守る防風林造成を」が優秀賞に輝いた。

　また、持続可能な世界・北海道高校生コンテストは、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の視点から、授業や部活動、学外団体との協働活動などにおける成果を発表するもの。実行委員会主催。

　高校コンテスト大賞は同じく環境班が受賞し、同校からは計５班が各賞に選ばれた。

　環境班は本年度、地元農家等への調査をもとに防風林の需要などを分析。落ち葉が農業に支障を来している現状から、カシワの葉を肥料にして、防風林を無駄なく管理することにつなげた。

　班員の工藤秀鷹さん（２年）は「食品加工をテーマにする学校が多い中、防風林に的を絞った取組が認められ、とてもうれしい」と喜びを語った。

　次年度、リーダーを務める高垣昴汰さんは「機械の使い方や行動の指示を分かりやすく伝えられるよう努め、次年度の活動に励みたい」と抱負を述べた。

　環境班の活動を担当する佐藤潤一教諭は「活動を通して、高校生のうちから大人の働きを見る貴重な機会。今後も自主性を持って新たな活動に挑戦してほしい」と話し、生徒たちをたたえた。

　環境班は次年度、調査データをもとに、町内各所の防風効果を計測する風速シミュレーションの開発に取り組む。

(学校 2022-03-31付)