新北海道スタイルアイデア表彰式　創意工夫をたたえる　道　札幌西高・白井さんらに

（道・道教委 2022-03-31付）

鈴木知事が最優秀賞の白井さん（右）らに表彰状を手渡した

　道経済部は２５日、道庁本庁舎で「新北海道スタイルアイデアコンテスト」の受賞者に対する表彰式を執り行った。最優秀賞に輝いた札幌西高校の白井楓佳さん（中高生の部）や北星学園大学の石澤唯さん（大学生の部）ら受賞者は鈴木直道知事から表彰状を受け取った。また、受賞者の代表４人が鈴木知事らと懇談。知事らは、創意ある受賞者のアイデアをたたえた。

　道は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、若年者にも感染症対策について考え、実践してもらうことが重要と考え「新北海道スタイルアイデアコンテスト」を実施。道内の中高生や大学生などを対象にアイデアを募集し、応募件数７６５件の中から１０件の優れたアイデアを選出した。

　表彰式では、オンライン参加を含め出席した１３人のアイデアを動画で紹介したあと、鈴木知事が受賞者に表彰状を授与し、個性的なアイデアをたたえた。

　このあと、中高生の部と大学生の部で最優秀賞・優秀賞に選ばれた受賞者４人が、鈴木知事およびアドバイザーと懇談。アドバイザーは、道科学技術総合振興センターの真弓明彦理事長、道医療大学看護福祉学部の塚本容子教授、エコモット株の入澤拓也社長、㈱ＡＩＲＤＯの草野晋社長の４人が出席した。

　中高生の部最優秀賞の白井さんが考案した、各教室の二酸化炭素濃度を測り、最小値等をランキングして、月ごとに１位のクラスを表彰するアイデアについて、道科学技術総合振興センターの真弓理事長は「競争形式という発想が面白く、病院や学校、会社などいろいろな施設で活用できる」とたたえた。

　オンラインで参加した大学生の部最優秀賞の石澤さんが考案した、飲食店で利用客が一定時間滞在すると、帰宅を促すプロジェクションマッピングが壁に投影されるアイデアに対して、ＡＩＲＤＯの草野社長は「飲食店での席の配置や壁の位置、人の動きなどを現場で観察することで、より実用的なアイデアになる」とアドバイスした。

　中高生の部優秀賞の永井悠希子さん（札幌市立向陵中学校）が考案した、飲食店での注文用タブレットが大声で騒ぐ利用客に注意するアイデアについて意見を述べた道医療大の塚本教授は「実体験をアイデアに変えていく力があるので、その感性を大切にしていってほしい」と評価した。

　大学生の部優秀賞の西岡有里沙さん（北海道大学公共政策大学院）が考案したのは、教室の席に赤・青・黄といったテープを貼って色分けし、講義ごとに指定した色の席に座ってもらうアイデア。エコモットの入澤社長は、アイデアの生み出し方について「インプットの量が多いほど、アイデアが生まれる」と述べ、学生のうちにいろいろな情報を取り入れることの大切さを説いた。

　鈴木知事は「思っていることを形にして、アクションを取ることが社会を変える力になる。今後もアイデアを提案してもらい、前例のないコロナの状況下で、北海道を良くしていけるよう皆さんと取り組んでいきたい」と締めくくった。

(道・道教委 2022-03-31付)