中富良野町４年度教育行政執行方針　小・中学校改築に着手　総合型スポーツクラブ推進

（市町村 2022-04-05付）

鈴木教育長

　【旭川発】中富良野町教委の鈴木晶教育長は４年度教育行政執行方針で、中富良野小学校と中富良野中学校の改築事業に着手する方針を示した。また、町で進める総合型地域スポーツクラブに取り組むとともに、部活動やスポーツ少年団を育成・支援することで子どもたちの体力向上を図っていくとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　中富良野小と中富良野中の改築については、本年度から両校の改築実施設計と外構工事等を実施する。

▽確かな学力の育成

　校内組織体制の改善充実によって加配教員や学習支援員、特別支援教育支援員等の効果的な活用を図り、一人ひとりの子どもに応じた基礎基本の定着を図る授業改善を全校で進める。

　放課後や家庭での望ましい生活習慣の形成、学習時間の確保が重要であることから『家庭学習の手引き』の活用、放課後、長期休業中の学習サポートなど、学校と家庭が一体となった取り組みを進めていく。

　学力の基礎となる言語活動の充実を図るため「朝読」「家読（うちどく）」を進めるとともに「第３次なかふらの町読書活動推進計画」や社会教育活動と連携した読書活動を進める。

▽豊かな心の育成

　各学校では特別の教科として位置づけられた道徳において、社会性や豊かな人間性を育む活動に取り組んでいく。

　また学校、家庭、地域と共に教育委員会、町、関係機関が一体となって地域社会全体でいじめ等の防止に当たる。

▽健やかな体の育成

　各学校や地域の特色を生かした体力・運動能力向上活動を進めるとともに、地域や家庭での運動習慣や意識の啓発を進め、部活動、スポーツ少年団活動などの育成・支援を通じて子どもの体力向上に取り組んでいく。

▽特別支援教育の充実

　教育支援委員会を中心に関係機関との連携のもと就学指導、判定についても一体的に進めるとともに、各学校のコーディネーターを中心に連携と研修・啓発機会の拡充に努める。

　また、子どもたち一人ひとりの教育的ニーズに応じた個別の支援計画を活用しながら、関係機関との連携によって就学前から切れ目のない一貫した支援を図るとともに、子どもたちの特性に応じた指導の充実を図る。

▽生徒指導・教育相談の充実

　教育相談員、スクールカウンセラー等の活動を通じて保護者、子どもたちからの個々の相談、学校訪問、こども園や保育園、関係機関との連携等を進めるほか、いじめ・不登校等の相談・連携活動を進める。

▼社会教育

▽家庭教育の充実

　学校、家庭、地域が連携し地域全体による子育てへの支援を充実させるとともに、相談体制の充実を図り望ましい生活習慣の定着に向けて家庭との連携強化を図る。

▽地域の教育力の充実

　本町では、学校・家庭・地域による「学社融合推進事業」、また「三世代交流学習事業」による世代間交流、「学校支援地域本部」による学校支援の体制づくり、地域と共にある学校づくりの制度「コミュニティ・スクール」を進めており、継続して教育力を活性化させる活動に取り組んでいく。

▽スポーツ活動の促進、スポーツ施設の整備充実

　本町では「総合型地域スポーツクラブ」の活動に取り組んでおり、活動の推進に当たっては、ライフステージに応じた健康増進の観点から「町健康増進計画」との連携を進めるほか、健康スポーツタウンを目指す取組との連携を進めていく。

(市町村 2022-04-05付)