倶知安町4年度教育行政執行方針 小・中にデジタル教科書 公民館に電子図書館導入(市町村 2022-04-05付)
村井教育長
【小樽発】倶知安町教委の村井満教育長は4年度教育行政執行方針において、児童生徒が使用する学習者用デジタル教科書を全小・中学校に配備し、学校現場での積極的活用を進めるとした。また公民館図書室で、電子図書館システムの導入・運用に取り組む。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の充実
▽学習指導の充実
小・中学校では、町内6校で統一した独自の取組として、義務教育9年間で培うべき資質・能力を段階的に積み上げていく「倶知安プラン」を推進。町内全教職員が指導のベクトルを同じくして教育活動ができる体制の充実を図る。倶知安中学校に臨時教員を1人増員し、全学年ともに30人前後の4学級で新学期に臨み、手厚い指導体制を継続していく。
特別支援教育では、西小学校樺山分校を除く町内4つの小学校に通級指導教室を自校開設し、倶知安中学校では新たに巡回指導を行う。学習支援員1人増の計15人を各学校に配置し、担任と連携したきめ細かな指導を充実させていく。
早期支援コーディネーターについては、教育委員会に継続配置し、より専門的で柔軟かつきめ細かな情報の提供や教育相談を実施するなど、一貫した支援体制の構築に努めていく。
日本語の理解が十分ではない児童生徒の転入への対応のため、小学校3校および中学校に外国人子女等教育支援員4人を配置する。
▽教育環境の整備
一部教科について、児童生徒が使用する学習者用デジタル教科書を全小・中学校分を配備し、学校現場での積極的活用を進めるとともに、自宅でのオンライン学習などの際に、通信環境未整備世帯に対して、引き続きモバイルワイファイルーターの貸出支援を行う。
▽情報コミュニケーション教育の充実
小学校6年生で行った「ケンブリッジ英検」の検査結果を評価・分析し、指導改善すべき点を明確にした上で英語専科教員を活用した授業を継続する。小・中学校の英語教育連携強化の必要性から、中学校においてはサポートティーチャーの配置を継続。「小中高の英語連携事業」についても小中高教員との連携を一層深め、英語指導の充実に取り組んでいく。
情報教育に関しては、GIGAスクールサポーター1人、ICT支援員2人を配置する。
▽安全・安心な学校給食の提供
倶知安農業高校の生徒が生産した農産物を学校給食に活用し、小中学生に農高生の学習を理解してもらうとともに、農高生の学習意欲の向上につなげていく。町内小・中学校に3人以上の児童生徒がいる家庭に対する第3子以降の給食費の免除を継続する。
▼社会教育の推進
▽家庭の教育力向上を図る子育て支援
子育てサークルや関係機関・団体との連携・協力を密にしながら、子育て講座の内容、実施方法等の改善を図り、家庭教育支援の充実に取り組んでいく。
▽郷土に生きる力を育む少年教育
大自然の中での体験や社会文化的体験等の多様で豊かな体験活動を提供することで、「知・徳・体」の調和の取れた成長を促し「生きてはたらく力」の育成に努める。
▽生涯にわたるスポーツ振興
小学生を対象にしたスキー教室や各小学校が実施しているスキー授業への指導員派遣などを継続し、子どもたちがスキーに触れ親しみやすい環境づくりを行う。
「スキーの町宣言」から50周年の節目を迎えることから、講演会の実施や記念品作成等を通じた記念事業の実施によって、今後100年を担う子どもたちにスキーの町、倶知安の魅力をあらためて感じてもらう機会にしていく。
町内小中学生以下に対する旭ケ丘スキー場のリフト使用料の無料化や、リフト券補助事業についても継続していく。
町営プールの建替については、引き続き検討していくとともにホテルニセコアルペンのプール施設を活用した代替施設利用事業を継続実施し、水泳という生涯スポーツの重要性や、学校授業等での活用の観点からも、空白期間が生じないように早期建替の実現に向けて検討を進める。
▽社会教育施設と社会教育体制の整備と充実
「社会教育施設個別施設計画」の策定に取り組んでいく。公民館図書室では、利便性向上の一環として電子図書館システムの導入・運用に取り組んでいく。文化福祉センターでは大ホール棟1階東側の修繕工事を行う。
総合体育館についてはトイレおよびシャワー室の改修を行い、トイレの洋式化、シャワー室のバリアフリー対応などユニバーサルデザイン化による利便性の向上、災害時の防災拠点機能の強化を進める。
(市町村 2022-04-05付)
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