幌加内町４年度教育行政執行方針　端末持ち帰りルール化　幌加内高そば６次産業化

（市町村 2022-04-05付）

村上教育長

　【旭川発】幌加内町教委の村上雅之教育長は４年度教育行政執行方針で、児童生徒用タブレット端末の持ち帰りをルール化し、学校における実践や試験的な取組を支援する方針を示した。また、町設置の幌加内高校には「地域みらい留学３６５」事業で３人の留学生が来町するほか、学校設定科目「そば」において６次産業化に向けた学習を強化していくとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　３年度に整備した児童生徒用タブレット端末について、端末等の持ち帰りをルール化し必要となる機器の整備を行うなど、学校における実践的・試験的な取組を支援する。

　また、不登校児童生徒のタブレット端末を利用した授業参加も既に実践されており、今後もこれらの手法を活用しながら、コロナ禍における子どもたちの心のケアにも努めていく。

▽高校教育

　「高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業」について、３年目となる本年度は、第２期生として３人の地域留学生を受け入れることが決定した。１年間の留学経験がその後の高校生活や人生にもつながるよう支援する。また、地域留学生を通した本校の魅力発信につながる活動についても引き続き取り組んでいく。

　学校設定科目の「そば」授業では、生産から加工、製造、販売まで一貫した６次産業化への学習をさらに強化推進する。急速冷却冷凍機等を導入し農場野菜や生そば等の製品化に向けた開発を進め、生徒自ら経営する幌高商店会の運営や、旭川市内商業施設などでの販売会を通した生徒のさらなる活躍につなげていく。

　全国的な少子化傾向が一段と強まっている中、札幌近郊や旭川市ならびに近隣市町村や北空知管内を中心に中学校訪問を積極的に実施することに併せて、１日体験入学や、個別での対応を含めた学校見学会を実施し、生徒募集の強化に努めていく。

▽学校給食

　給食センターにおいては引き続き、全量地元産米を使用する。今後においても食中毒や異物混入を未然に防止するため、衛生管理の徹底を図り食物アレルギーを有する児童生徒には代替食の提供を行い、安全で安心な学校給食の提供に努める。

▼社会教育

　社会教育活動の拠点である生涯学習センターの機能を充分に生かして事業推進に努め、文化・芸術活動への支援に取り組むとともに、各地区公民館を中心とした地域の特色ある活動にも支援する。

　また図書室においては、新刊案内をはじめ、季節に応じたお薦めコーナーの設置、新生児に絵本を贈るブックスタート事業、巡回図書など、読書機会の増大に向けて引き続き取り組む。

▽スポーツ活動の振興

　スキーの楽しさを町民に知ってもらうため、幼児・児童・一般向けのスキー教室の開催、また児童生徒を対象とした土曜日・日曜日・祝日のリフト券やシーズン券の助成を引き続き実施する。

　町民プールについて、小学生を対象とした水泳教室を引き続き実施する。

(市町村 2022-04-05付)