学校給食食材費など　遠軽町　地元建設業から寄付

（市町村 2022-04-07付）

佐々木町長（左）と渡辺社長

　【網走発】遠軽町は３月３１日、地元の建設企業・（株）渡辺組（渡辺勇喜社長）から学校給食用食材アイリッシュミート購入資金や奨学資金などの寄付を受けた。

　同社は、地域へ感謝の気持ちを込め、１９７０年代から地元の自治体などに寄付金を贈っている。

　ことしは、遠軽町、湧別町、紋別市、遠軽町内の児童自立支援施設北海道家庭学校に合計１１００万円を寄付した。

　うち遠軽町役場では、渡辺社長が佐々木修一町長に奨学資金３００万円、学校給食用食材アイリッシュミート購入資金２００万円などを手渡した。遠軽町への寄付金は４８年間継続し、奨学資金は累計１億４３００万円に上る。

　アイリッシュミート購入資金の寄付は、遠軽町とアイルランドとのホストタウン交流に関わるもの。北海道家庭学校敷地内には、１９６４東京オリンピックの各国選手団が持ち寄った種から木を育てている東京五輪ゆかりの展示林がある。アイルランドの種から育てられた木が多いことなどから、ホストタウン登録。アイルランド文化などを広く知ってもらう取組の一環で、アイリッシュミートの普及を進めている。今回、学校給食でアイリッシュミートを味わってもらおうと購入資金を新たに寄付した。

　佐々木町長は「長年、多額の寄付をいただいており、奨学資金によって多くの子どもたちが進学できた」などと謝示。渡辺社長は「先々代からの取組であり、３月３１日は地域への感謝の気持ちを伝える節目の日となっている。これからも続けていきたい」と話した。

(市町村 2022-04-07付)