下川町4年度教育行政執行方針 9年間でめざす姿 改訂版を作成 学校運営協議会の願い加え(市町村 2022-04-07付)
下川町教委・川島政吉教育長
【旭川発】下川町教委の川島政吉教育長は4年度教育行政執行方針で、町教育研究会作成「義務教育9年間でめざす姿」に、学校運営協議会による地域の願いを加えた改訂版を新たに作成する方針を示した。また、町で盛んなノルディックスキー競技では、専門指導員を中心に幼小中高一貫指導を継続し、世界を目指す選手の育成強化を推進するとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼小・中学校教育の充実
教職員における働き方改革について、道教委が作成した手引『Road』を活用し、全員が参画・協働している実感が得られるような組織づくりにつなげる。
さらに、ICT推進アドバイザーやICT支援員によって、教師が対面指導と遠隔・オンライン授業を使いこなし、児童生徒の学びを止めず保障できるようにしていく。
また、整備しているICT機器によって、学習履歴や生徒指導上のデータ等を利活用することで教師の負担を軽減するとともに、ICT活用による成果や意欲的に学ぶ児童生徒の様子を積極的に公開する。
「特別の教科 道徳」が道徳教育の要の時間として機能するよう、指導方法の工夫改善を図っていく。また、心豊かな児童生徒を育成するため、学校の教育活動全体を通して、互いの思いや考えを共有できる機会を充実させていく。
いじめ防止の取組については、道徳科や児童生徒同士の望ましい人間関係を醸成する学級経営などの特別活動を通して、各学校が実施する定期的ないじめ調査や教育相談の実施によって早期発見に努め、各学校等への指導を徹底する。
健やかな体づくりとしては、運動することの楽しさを実感し、望ましい生活習慣を身に付けさせることができる体育科や保健体育科の授業改善と学校の特色を生かした体力づくりを推進する。
不登校の児童生徒への支援については、保健福祉課などの関係機関と連携を図りながら組織的・計画的なきめ細かな支援を行っていく。
児童生徒の安全・安心な教育環境の確保については、交通安全教育や防犯教室による児童生徒自身の意識啓発に努め、危険予測能力や危機回避能力を身に付けさせていく。
特別支援教育については、就学前から特別支援教育コーディネーターや特別支援教育相談員による学習面・生活面に配慮が必要な児童生徒の実態把握などに努め、小・中学校に特別支援教育支援員を配置して学校生活を支援する。
また、キャリア教育については、地域や地元企業等との連携協力のもと、多様な大人との対話を通じた取組や、地域をフィールドとした実践を小学校から高校まで一貫して実施し、SDGsの考え方を身に付ける取組を継続して実施していく。
本年度から小・中学校連携による系統的・継続的な教育を行うため、町教育研究会が作成した4年度版「義務教育9年間でめざす姿」に、学校運営協議会が地域の願いを加えた新たな改訂版を策定し「町地域共育ビジョン」の具現化を図る。
▼下川商業高校への支援
課題研究授業などによる学校と地域との連携を支援する地域学校協働コーディネーターを派遣するとともに、新商品開発や販売実習会などの実践的なキャリア教育、入学促進のための支援および部活動育成の支援を行う。
また、大学等に進学する下川商業高の卒業生への支援として就学資金助成事業を行っていく。
▼生涯学習の振興
競技スポーツにおいては、スポーツ協会加盟団体やスポーツ少年団、中高の部活動に対し活動への支援を行うとともに、競技力向上だけでなく、青少年の健全育成に努めていく。
ノルディックスキー競技においては、幼小の裾野を広げる活動とともに、専門指導員を中心に、幼小中高一貫指導を継続し、世界を目指す選手の育成強化を推進する。
(市町村 2022-04-07付)
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