陸別小公務補に障害就労支援者　福祉･情操教育を推進　陸別町 教育行政執行方針

（市町村 2022-04-06付）

有田教育長

　【帯広発】陸別町教委の有田勝彦教育長は４年度教育行政執行方針において、陸別小学校の公務補に障害就労支援者を雇用するとした。障がい者の一般就労への定着とともに、児童への福祉教育、情操教育の推進を図る。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

　子どもたちの健康と安全を守りながら学びを保障していくことができるよう、主体的・対話的で深い学びを実践し、児童生徒に将来必要な資質・能力を身に付けさせるとともに、道徳科、ふるさと科、土曜授業や読書活動などを通して急激に変化する社会を生き抜く力と変化の本質を見抜き、主体的に社会に参画できる力を身に付けさせ、ふるさとへの誇りや愛着、思いやりの心など豊かな教養に基づく社会に貢献する力を育む。

　全国体力・運動能力、運動習慣等調査などの活用・分析し、小中連携による体力向上、健康教育の充実、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどに対する予防、感染症対策およびフッ化物洗口によって、家庭や地域と連携した健康的な生活習慣の確立と健康面に対する正しい知識の周知徹底に努め、新しい生活様式のもとで取組を引き続き推進する。

　陸別小と陸別中学校では小中一貫教育を推進しており、引き続き学校運営協議会、地域学校協働本部が一体となって連携し、学校、地域全体で教育の質を向上させ、持続可能な社会の創り手となるよう取り組む。

　特別支援教育について組織的・継続的な取組を進め、町子ども発達支援連絡会の定例開催など、関係機関の連携強化による切れ目ない支援の充実を図る。

　児童生徒には１人１台のタブレットなどの情報通信端末機器を配備し、デジタル教科書の導入促進、ＩＣＴ支援員の配置など、ＩＣＴを効果的に活用した授業実践の普及に努め、全国学力・学習状況調査などの活用・分析、英語指導助手等による小・中学校の英語力・コミュニケーション能力の向上に努める。

　保・小連携連絡会推進会議ではスタートカリキュラムを作成し、保育所園児の小学校への入学がスムーズにつながるよう、交流や参観を実施して小学校と保育所の連携の充実に努める。

　陸別小における公務補業務委託については、新たに障害就労支援者を雇用し、指導職員とともに業務を遂行する。障がい者の一般就労への定着と子どもたちが障がいのある人と接する機会を持つことで、福祉教育、情操教育の推進を図る。

　教職員一人ひとりが服務規律の確保や法令順守について高い意識を持つことが求められていることから、校長教頭会議、職員会議などを通し全体で意識の高揚を図る。

　教職員の長時間労働を改善するため、学校における働き方改革陸別町推進プランに基づき、学校閉庁日や部活動休養日の取組、学習支援員、特別支援補助員、事務補助職員の配置、小学校教科担任制導入に向けた、中学校教諭による英語専科、教員免許所有の教育委員会職員による理科専科の授業などに取り組み、効果検証と改善を図りながら着実に進める。

　いじめやネットトラブル、不登校など、様々な課題を解決するため、家庭学習の習慣化とＳＮＳ、テレビゲームなどに依存しない望ましい生活習慣の定着に向けて、学校・家庭・地域・行政が連携を深め取り組む。

　児童生徒の安全確保については、登下校時における児童生徒に対する指導をはじめ、春冬の通学路の点検や交通安全教室、一日防災学校を開催し、関係機関と連携した推進体制の構築と自己防衛意識の高揚を図るため、安全教育の指導に取り組む。

(市町村 2022-04-06付)