渡島・檜山管内公立高校等26校の端末 14校がクロームブック 本紙調査 安価や系統性が理由
(学校 2022-04-11付)

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渡島・檜山管内高校・特別支援学校におけるタブレット端末活用の動向(クリックすると拡大されます)

 【函館発】高校・特別支援学校のGIGAスクール構想で活用するタブレット端末について、渡島・檜山管内の公立高校および高等部を設置する特別支援学校26校のうち、14校と半数以上の学校がクロームブックを指定・推奨していることが本紙調査で分かった。主な理由として「市町内の小・中学校で活用されているため」「安価で使いやすい」といった声が多く挙がった。アイパッド、ウィンドウズを活用する学校はそれぞれ4校。町の予算措置などの支援によって、端末貸与で整備を進める高校は福島商業高校、奥尻高校など8校だった。

 本年度から、高校、特別支援学校高等部では新学習指導要領が段階的に開始する。情報を適切に収集・整理・分析・発信する情報活用能力の育成やコンピュータ等を活用した学習活動の充実が求められている。

 一方、これまで高校は、教科書や電子辞書の購入を私費負担としていたことから、道教委は次年度入学生から個人所有端末の持ち込みによるBYODで端末整備を進めていく方針を示している。

 本紙調査によると、渡島・檜山管内の高校、特別支援学校高等部26校で、新たに端末を購入する新入生への購入斡旋について、14校がクロームブックを推奨。5割以上を占めた理由は「市町内の小・中学校で導入しているため、系統性を心がけている」「安価でセキュリティが整っている」「タイピング機能としてキーボードがあるタブレットが必要」などが多かった。

 アイパッドを導入する学校は4校、ウィンドウズは4校、端末の指定・推奨をしない学校は2校、未定は1校だった。

 自治体の予算措置によって、高校への端末貸与を検討しているのは松前町、知内町、福島町、長万部町、上ノ国町、奥尻町の6町。うち福島町では福島商業高の魅力化の一環として、生徒の卒業と同時に端末を贈与する予定。松前町では、小中学生用に町が整備したアイパッドを松前高の全生徒に貸与する。

 町以外の支援として、森高校では、森町と鹿部町を母体としている森高校教育振興会の支援によって、新1年生分の端末貸与を決定。

 特別支援学校では、在籍する生徒の障がい特性に応じて就学奨励金を活用した端末整備を進めている。

 うち函館養護学校では、肢体不自由の生徒が在籍していることを踏まえ、端末の指定は行わず、視線入力が可能なものや、大型のスマートフォンなどを幅広く選択できるように対応するなど、各校や自治体によって特色のある方策が講じられている。

(学校 2022-04-11付)

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