道立学校男性職員の育児　チェックシート導入　道教委　育休取得状況など管理

（道・道教委 2022-04-22付）

　道教委は「男性職員の育児計画チェックシート」を新たに作成し、道立学校での導入を開始した。子どもの出生に当たり管理職員が職員と相談して作成するもの。出産予定日に応じて関係休暇や育児休業の取得対象期間を自動計算し、取得希望に沿ったスケジュールを計画。出生後の取得実績や達成状況を確認できる。

　道立学校における男性職員の育児休業等の取得率は６・８％で、道教委の特定事業主行動計画の目標値１０％に届いていない。道教委は男性職員の育児休業等の取得は子育てに能動的に関わる契機となり、また女性活躍の観点からも重要とし、子育ての経験が保護者の視点に寄り添った指導につながるとしている。

　道立学校ではこれまで、女性職員と同様に男性職員も育児計画書を作成して管理職員に提出していたが、本年度から新たに男性職員の育児計画チェックシートを導入。子どもの出生に当たり育児に伴う休暇・休業の合計１ヵ月以上の取得を勧奨した上で、本人の意向に沿って管理職員が作成する。

　具体的な流れをみると、出産予定日の１～２ヵ月前までにチェックシートを参考に管理職員と職員が休暇の取得予定を相談。出産予定日の入力によって自動計算される関係休暇や育児休業の取得対象期間をもとにスケジュール表を作成する。

　また、休暇等が取得しやすい環境の整備（周囲の職員に対する状況説明や協力要請、事務分担の見直しなど）を確認する。

　子どもの出生後に出産日を記載し、あらためて管理職員と職員が相談してスケジュール表を計画・作成し、休暇の取得実績（日数・時間）をもとに目標の達成状況を確認する。各チェックシートの入力によって対応状況の判定が自動反映される。

　休暇・休業合計１ヵ月以上取得の達成状況の確認項目も設定。特定事業主行動計画の数値目標ではないものの、男性職員が出生時に子どもと一緒に過ごす時間は極めて重要とし、積極的な取得の勧奨を呼びかけている。

(道・道教委 2022-04-22付)