道教委　中１ギャップ未然防止事業　４年度４６校で研究　新規は旭川光陽中など８校

（道・道教委 2022-04-25付）

　道教委は、中１ギャップ問題未然防止事業の４年度推進地域・推進校として１５中学校区４６校を決定した。このうち新規は旭川市立光陽中学校など４中学校区８校で、子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携促進、ICTを活用した学習支援に関する実践研究に取り組む。

　事業は平成２６年度開始。小・中学校間の円滑な連携体制を構築し、学習指導と生徒指導を関連付けた教育活動の改善・充実を図ることで児童生徒のより良い人間関係を築く力を育成し、不登校児童生徒数の減少等の生徒指導上の諸課題の解決を図るもの。推進地域の中学校の指定校には、生徒指導に関する教員１人が加配される。

　本年度は、推進地域に１５中学校区、推進校に４６校を指定。このうち新規は光陽中、鷹栖町立鷹栖中学校、枝幸町立枝幸中学校、厚岸町立太田中学校の４中学校区・計８校となっている。

　各推進地域・推進校では中学校区を単位とした中１ギャップ検討委員会を設置・開催し、中１ギャップ解消プランの作成や不登校児童生徒等への対応策の計画や組織的な取組を推進する。

　また、子ども理解支援ツール「ほっと」や生活アンケートを実施・分析して校内研修や学年会議などに活用するなど、より良い人間関係を構築する特別活動の改善・充実に取り組むほか、ＩＣＴを活用した学習支援、教育相談、保護者連携の実践研究を継続する。

　道教委は今後、事業の円滑に向けた運営協議会や集団カウンセリング研修会を開催し、推進地域の取組の充実を図る。

　４年度の推進地域と推進校はつぎのとおり。

▼空知

▽滝川市江陵中＝第一小、第二小、江部乙小

▼石狩

▽江別市江別第二中＝第二小

▼後志

▽小樽市北陵中＝手宮中央小、高島小

▼胆振

▽登別市鷲別中＝鷲別小、若草小

▼日高

▽様似町様似中＝様似小

▼渡島

▽函館市巴中＝大森浜小、柏野小、中部小、中島小、北星小

▼檜山

▽厚沢部町厚沢部中＝厚沢部小、館小、鶉小

▼上川

▽旭川市光陽中（新規）＝豊岡小、東町小

▽鷹栖町鷹栖中（新規）＝鷹栖小、北野小

▼留萌

▽羽幌町羽幌中＝羽幌小

▼宗谷

▽枝幸町枝幸中（新規）＝枝幸小、目梨泊小、岡島小

▼オホーツク

▽遠軽町遠軽中＝遠軽小、東小

▼十勝

▽芽室町芽室中＝芽室小、芽室南小

▼釧路

▽厚岸町太田中（新規）＝太田小

▼根室

▽根室市立柏陵中＝北斗小

(道・道教委 2022-04-25付)