公立高配置計画検討協議会〈胆振西・東〉 胆振西 8~11年度2~3学級相当減 胆振東 11年度まで1~2学級相当減
(道・道教委 2022-04-26付)

公立高配置計画協西学区
オンラインで開催し、西学区40人、東学区30人が参加

◆胆振西学区

 【室蘭発】道教委は18日、公立高校配置計画地域別検討協議会(胆振西学区)をオンライン開催した。学区内の教育関係者約40人が参加。8~11年度までに2~3学級に相当する中学卒業者減となる見通しなどを示した。参加者からは「中学生にとって規模を含めた様々なタイプの高校を選択できることが大事」などといった意見が上がった。

 冒頭、胆振教育局の針ケ谷一義局長があいさつ。「計画の策定に当たり、各学区の実情や課題について協議や意見交換を図り、特色・活力のある高校づくりを目指していきたい」と述べ、より一層の協力を求めた。

 続いて、道教委高校教育課の岡内誠配置・制度担当課長と田原勇人課長補佐が本年度の胆振西学区における中卒者の推移などを説明。

 中学卒者数の増減に対応した高校配置の在り方として「7年度の定員調整等の検討に当たっては、学区全体で101人の中卒者の減が見込まれ、生徒の進路動向、これまでの定員調整の状況や学校・学科の配置状況などを考量した定員調整の検討が必要」とした。

 8年度以降については「11年度までに学区全体で146人、特に11年は最も学校・学級数が多い室蘭市を中心に、周辺市を含め中卒者数が81人と大幅な減少が見込まれる」と説明。「欠員の状況、学校・学科の配置状況などを考量し、再編整備を含めた定員調整の検討が必要」と伝えた。

 出席者からは「管内の中学生にとって規模を含めて様々なタイプの高校を選択できることが大事。小規模校が残っていけるような学校づくりを」などとの意見が上がった。

◆胆振東学区

 18日、公立高校配置計画地域別検討協議会(胆振東学区)をオンライン開催した。学区内の教育関係者約30人が参加。11年度までに1~2学級に相当する中学卒業者減となる見通しなどを示した。参加者からは「工業高校などにおける専門学科の重要性を考慮してほしい」との意見が聞かれた。

 胆振教育局の針ケ谷一義局長によるあいさつに続いて、道教委高校教育課の岡内誠配置・制度担当課長と田原勇人課長補佐が本年度の胆振東学区における中卒者の推移などを説明した。

 学区内の現状と課題として「8年度から11年度までに学区全体で97人の中卒者の減が見込まれ、苫小牧市および周辺町で、再編整備を含めた定員調整の検討が必要」と示した。また「今後も中卒者数の減が見込まれることから、進学状況などを踏まえ、学級減や再編整備を含め、その在り方の検討が必要」と伝えた。

 地域連携特例校については「5月1日現在の第1学年の在籍者数が2年連続して10人未満となった場合は、再編整備の検討が必要」とした。

 参加者からは「工業高校などの学科の減少は“まちの職”を担う将来の働き手を減らすことになる。地域独自の考え方に考量し、専門学科の重要性を大切にしてほしい」などの声が聞かれた。

(道・道教委 2022-04-26付)

その他の記事( 道・道教委)

道教委 小・中指導主事研究協議会 端末の効果的活用研鑚 個別最適・協働的な学び充実へ

道教委小中指導主事研修  道教委は25日、札幌市内の道第2水産ビルを主会場に、4年度公立小・中学校各教科等担当指導主事研究協議会をオンラインで開催した。講話や教科等部会などを行い、個別最適な学びおよび協働的な学びの...

(2022-04-27)  全て読む

上川管内4年度教育推進の重点 安心・安全と学力向上 岸本局長 学校など一体で取組

上川教育局長・岸本亮  【旭川発】上川教育局の岸本亮局長は15日、管内公立小中学校長会議(オンライン開催)で4年度教育推進の重点を説明した。スローガンを「ふるさとを愛し、夢と志をもって、可能性に挑戦するために」と...

(2022-04-27)  全て読む

管内コロナ感染急拡大受け 自主的な対策求める 十勝局等が啓発資料作成

 【帯広発】十勝管内における新型コロナウイルス感染症の急激な拡大を受け、学校と家庭での感染症対策を記した管内独自のリーフレット等が21日、管内の教育長および公私立学校に発出された。国や道によ...

(2022-04-26)  全て読む

第1回全道代表高校長研 道教委所管事項⑤ 

6面表 ◆教職員育成課 【4年度道教職員研修計画の策定】 ▽道教委では、教育公務員特例法に基づき、本年3月に4年度道教職員研修計画を策定し、4年3月30日付教育成第3083号「4年度(2022年...

(2022-04-26)  全て読む

道 フロンティアキッズ育成事業 浦河小など6校で SDGsで地域のリーダーを

 道は、フロンティアキッズ育成事業の4年度実施校を決定した。浦河町立浦河小学校など6校の5年生の総合的な学習の時間において、SDGsの視点で地域の環境の良さや問題点をマップにする「地域未来図...

(2022-04-26)  全て読む

日高局 公立高・特校長・事務長会議 小中高連携強化を提案 行徳局長 教育推進の重点説明

日高局高校長等会議  【苫小牧発】日高教育局は20日、日高合同庁舎で管内公立高校・特別支援学校長・事務長会議を開催した。管内8校の校長・事務長16人が出席。行徳義朗局長が管内教育推進の重点を説明したほか、小・中...

(2022-04-25)  全て読む

道教委 中1ギャップ未然防止事業 4年度46校で研究 新規は旭川光陽中など8校

 道教委は、中1ギャップ問題未然防止事業の4年度推進地域・推進校として15中学校区46校を決定した。このうち新規は旭川市立光陽中学校など4中学校区8校で、子どもの人間関係づくりの能力の育成や...

(2022-04-25)  全て読む

キャリア・パスポート作成で筑波大教授 教師の対話的関わりを 道教委 高校進路指導対策会議

 道教委は21日、高校進路指導対策会議をオンライン開催した。筑波大学人間系の藤田晃之教授がキャリア教育の実践をテーマに講演したほか、過労死等防止対策推進北海道センターが労働問題・労働条件に関...

(2022-04-25)  全て読む

石狩管内4年度教育推進の重点 資質・能力確実に育成 田中局長 全ての子の幸せのため

石狩教育局長・田中賢一  石狩教育局の田中賢一局長は4月上旬、管内小・中学校長会議で4年度管内教育推進の重点を説明した。「社会で活きる力の育成」「豊かな人間性の育成」など6つの目標を示すとともに「全ての子どもの幸せ...

(2022-04-25)  全て読む

第1回全道代表高校長研 道教委所管事項④

◆生徒指導・学校安全課 【生徒指導について】 ▼いじめ問題への対応 ◇学校いじめ防止基本方針について ▽学校いじめ防止基本方針を必ず入学時・年度始めに配布し、生徒、保護者に説明すると...

(2022-04-25)  全て読む