道 フロンティアキッズ育成事業 浦河小など6校で SDGsで地域のリーダーを
(道・道教委 2022-04-26付)

 道は、フロンティアキッズ育成事業の4年度実施校を決定した。浦河町立浦河小学校など6校の5年生の総合的な学習の時間において、SDGsの視点で地域の環境の良さや問題点をマップにする「地域未来図」の作成などの活動を実施。地域貢献への意識と誇りの芽生えを促し、将来的に地域をけん引する持続可能な社会のリーダーとなる人材の育成を目指す。

 少子高齢化・人口減少社会を迎える中、環境・経済・社会に配慮した持続可能な社会を築いていくためには、地域コミュニティをけん引する若い人材の力が必要不可欠であることから、次代を担う小学生を対象に、SDGsの視点を活用した環境教育を行うもの。

 子どもたちが自分たちの暮らすまちの良さや問題点に気づき、地域貢献への意識と誇りを高めることを目指す。将来的に、地域をけん引する持続可能な社会のリーダーとなる人材の育成を目指している。

 3年度にスタートし、2年目となる本年度は、浦河小など6校で小学5年生を対象に実施する。事業の基本的な流れは3年度と変わらず、3段階で進行する。

 ステップ1「学び」では、総合的な学習の時間において北海道SDGs推進人材バンク講師による講話などでSDGsについての理解を深め、17のゴールについて学習。5人程度のグループに分かれ、地域未来図を作成する。

 地域未来図は、普段何気なく通学したり遊んだりしている地域の環境の良さ(問題点)をあらためて見つめ直し、自分たちの地域の自然や町並みをどうすれば未来へ残していけるのか、SDGsの視点を活用しながら考え、課題解決に向けた取組や地域の将来像を図面に落とし込み、マップとして可視化するもの。

 課題をもとに地域を見て回ったり、地域住民へのインタビューを行ったりする活動を通して、課題を解決するために必要な情報を収集。分析・検討し地域未来図を作っていく。

 ステップ2「深め」では、北海道SDGs推進人材バンクから講師を招き、児童が作り上げた地域未来図とSDGsの関連について、ワークショップ形式で見直す。

 ステップ3「共有する」では、道が開催する成果発表会で、他地域の児童や支援企業の前で学習してきた成果を発表。環境にやさしいまちづくりのために、自分たちにできることを「行動宣言」として発表する。

 同事業では協力企業・団体を募っており、本年度は58者に決定。岩田地崎建設(株)、丸彦渡辺建設(株)、宮坂建設工業(株)など建設業を中心に様々な企業・団体が子どもたちを支えていく。

 本年度の実施校はつぎのとおり。

▽日高=浦河町浦河小

▽檜山=江差町南が丘小

▽宗谷=利尻町沓形小

▽オホーツク=斜里町知床ウトロ学校

▽十勝=本別町本別中央小

▽釧路=標茶町中茶安別小

(道・道教委 2022-04-26付)

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