管内コロナ感染急拡大受け　自主的な対策求める　十勝局等が啓発資料作成

（道・道教委 2022-04-26付）

　【帯広発】十勝管内における新型コロナウイルス感染症の急激な拡大を受け、学校と家庭での感染症対策を記した管内独自のリーフレット等が２１日、管内の教育長および公私立学校に発出された。国や道による通知をもとに、教職員や保護者を対象に具体的な対策を呼びかけている。併せて、児童生徒に自主的な感染症対策などを求めるメッセージ案も通知した。

　管内では新型コロナウイルスの感染者数が１８日から３日連続で最多記録を更新した。２０日には十勝総合振興局が国立感染症研究所の医師を交えた新型コロナウイルス感染症対策地方本部会議を開催。２０代以下の感染報告が中心となっていることから、若年層対策が重要視されている。

　これらを踏まえ、十勝教育局、十勝総合振興局、管内教委連絡協議会など１０団体が連名で「新型コロナウイルス感染症対策の徹底に向けて」と題したリーフレット等を２１日、管内の全教育長および公私立全校に発出した。

　リーフレットは教職員・保護者に向けて、学校や家庭での感染症対策における取組を記載。学校においては、感染リスクの高い教育活動や部活動への対策の徹底、感染者等に対する誤解・偏見などへの適切な指導など、教職員に協力を仰いでいる。家庭に関しては、子どもや家族の体調の変化に伴う自宅休養、ＰＣＲ等検査無料化事業の活用を呼びかけている。

　併せて、感染症対策の充実を図るため、児童生徒に対するメッセージ案を通知。児童生徒会の活動として校内放送で呼びかける場面の設定など、子どもたちの主体的な感染リスクの引き下げが望まれている。校種等に応じて加除修正して活用し、児童生徒に適切に伝わることが求められる。

　いずれも、国や道によるこれまでの通知を踏まえて作成されている。

　メッセージ案の全文はつぎのとおり。

　十勝管内では、新規感染者が過去最多となるなど感染者が多くなっており、子どもたちの感染が多くなっています。

　新型コロナウイルス感染症に大きな不安を感じている人がたくさんいると思います。

　感染症にかからないようにするには、すでに皆さんが取り組んでいるように、話をするときにはマスクをしたり、手を洗ったり、具合が悪い場合には学校を休んだりしてもらうことが大切です。これからも続けていきましょう。

　「かからない、うつさない」ための皆さんの行動は、大切な家族や友だちを感染から守ってくれます。

　それでも、もし身近な人が感染したら、思いやりの心を持ち、早く治るように励まし、戻ってきたときにはあたたかく迎えてください。

　もし、自分が感染したり症状があったりしたら、友だちにはどうしてほしいかということを考えて行動してほしいと思います。

　不安を感じたときは、先生や家族、周りの大人に相談してください。

　みなさんのあたたかい心をつないでいきましょう。

(道・道教委 2022-04-26付)