公立高配置計画検討協議会　〈日高〉　中高連携強化に期待　７年度　０～１学級相当減

（道・道教委 2022-04-27付）

オンラインで協議した。写真は日高合同庁舎会場

　【苫小牧発】道教委は２１日、日高学区の公立高校配置計画地域別検討協議会をオンライン開催した。管内の教育関係者ら約４０人が参加。道教委の山城宏一高校教育課長らが学区別検討資料を示し７年度の管内中卒者が０～１学級に相当する減少数となっていることなどを示した。

　はじめに日高教育局の行徳義朗局長があいさつ。本年度は５～７年度の計画を策定することに触れた上で「教育水準の維持、活力ある教育活動の推進に向けて協議したい」と述べ、きたんのない意見を求めた。

　続いて、道教委高校教育課の小倉賢治課長補佐（高校配置）が公立高校配置計画の考え方、日高学区の現状と課題などを説明。うち学区別検討資料の説明では、日高学区の中卒者数に基づく５～７年度の配置計画、８～１１年度の見通しを示した。

　５～７年度の中卒者数は毎年度減少し、特に７年度の中卒者が前年度比２６人減の４７１人となる見通しに触れ「０～１学級に相当する中卒者の減となっている」とした。また、８～１１年度の見通しについては、増減はあるものの１１年度が前年度比８０人減の３９６人となるため「１～２学級に相当する中卒者の減となっている」とした。

　このあと平取町立平取中学校の多田謙一校長、浦河町立浦河第一中学校の盛永明寿校長が発言し、自校と地元高校との連携の状況などを報告。山城課長は「中学校の先生が高校を見て、感じたことを生徒に伝えるということも大切」と提案し、さらなる中高連携に期待を寄せた。

　引き続き山城課長が「これからの高校づくりに関する指針」の検証結果を報告。うち小規模校の存続等に関しては、地域連携特例校による存続やＩＣＴを活用した修学機会確保などの方策検討といった方向性を示した。

　このほか、関係者がより良い高校の在り方について活発に議論した。

(道・道教委 2022-04-27付)