道教委・道教育大　対話の場　指導主事実習巡視を試行　教員養成に向けて協力確認

（道・道教委 2022-05-02付）

道教委・道教育大の関係者が出席した

　道教委と道教育大学による対話の場が４月１９日、道庁別館で開かれた。倉本博史教育長と蛇穴治夫学長が出席し、今後の教員養成の取組に関して情報を交換。研修コンテンツの充実や本年度試行を予定している教育局指導主事による教育実習の巡視など、両者が協力していくことを確認した。

　道教委と道教育大の対話の場は平成３０年度から開始。連携協定に基づき両者の各種事業を推進するとともに、教職の魅力向上や魅力ある学校づくりに向けた認識を共有し、協働の一層の推進を図ることがねらい。

　道教委から倉本教育長ら５人、道教育大学から蛇穴学長ら４人の計９人が出席した。

　開会に当たり倉本教育長は、草の根教育実習や教員養成セミナーの開催など大学側の協力に感謝の言葉を述べ、教員や教頭のなり手不足をはじめとする教員養成の諸課題の解決に向け助言を求めた。

　蛇穴学長は、国立大学法人における第４期中期目標計画が本年度から開始となったことに触れ、教育や子どもの将来の在り方の目標について認識を共有したいとし「北海道の教育を良いものにしていく覚悟で臨みたい」と意気込みを示した。

　続いて道教育大から大学における人材養成の現状や課題について説明。教員養成教育の一層の高度化を図るため、専門学部出身者から教員養成を担う人材を輩出する新たな教育プログラムの開発について提起した。

　道教委からは、教員育成指標に基づく人材育成を検証するためのアンケート調査や、教員免許更新制の法改正を見据えた研修コンテンツの充実などの面で協力を依頼。本年度は旭川地区をモデルとして、教育局の指導主事が実習生をケアする取組の試行を計画していることから協力を求めた。

　このほか、修士課程への教員の研修派遣、障がい者雇用の推進などについて意見を交わした。

(道・道教委 2022-05-02付)